fc2ブログ
 

外国人参政権と与謝野馨議員

外国人参政権と与謝野馨議員

 4月17日の「外国人参政権に反対する一万人大会」で、最大野党の自由民主党から大島理森幹事長が参列し、「外国人参政権に断固反対する」と明言したことは、自民党が保守政党として再建していく上で大きな一歩であったように思います。

 これまでの自民党は必ずしも保守政党ではなかったからです。例えば平成12年当時、この外国人参政権法案を公明党と一緒になって提出しようとしていたのが、自民党でした。

冷戦中、韓国は準同盟国であったこともあって、民団は、朝鮮総連に対抗して自民党を応援していました。このため、冷戦後も自民党と民団の関係は続き、在日韓国人にならば地方参政権ぐらい与えてもいいではないか、という空気が自民党を覆っていました。

 平成12年当時、外国人参政権法案が出されようとしたとき、自民党の安倍元総理や古屋圭司先生、衛藤晟一先生らが必死で反対し、なんとか食い止めましたが、その大きな力となったのが、自民党選挙制度調査会がまとめた「外国人地方参政権問題に関する見解案」です。
 この「見解案」では、外国人参政権付与を認めたとする平成7年の最高裁判決を精緻に分析し、本論では参政権は「国民固有の権利」としながら、傍論では地方参政権付与を容認しているのは、「矛盾している」として、最高裁判決の問題点を厳しく追及しています。

 そして結論として、「外国人参政権問題には憲法上問題があると考えざるを得ない」として、反対の立場を明確にしたのです。ただし、この「見解案」は、当時の自民党の参政権推進派の幹部から強い反発を招き、自民党としての正式な見解とはなりませんでした。

 しかし、この「見解案」のおかげで、平成12年以降、外国人参政権法案が自民党から出されることはありませんでした。

 今回も自民党の中では、参政権賛成派と反対派が混在し、なかなか党として反対を打ち出すことができなかったのですが、最後の決定打となったのは、この平成12年の選挙制度調査会の「見解案」でした。
 もちろん、直接的には、この「見解案」を引用して、党の執行部を説得した古屋圭司、衛藤晟一、高市早苗、下村博文、岩屋毅各議員らの奮闘のおかげです。

 このように、自民党を外国人参政権反対へまとめていく大きな力となってきた、この「見解案」を平成12年当時とりまとめたのが、選挙制度調査会の会長であった与謝野馨議員でした。今回、平沼赳夫先生と一緒に「たちあがれ日本」を結成された、あの与謝野議員です。

 マスコミが、郵政改革を例に、平沼先生と与謝野議員とではまったく政策が異なるという批判をしており、それに真を受けて、平沼新党に批判的な人が多いようです。

ふだん、マスコミ批判をしている人が、与謝野議員のことについては無批判に信じるのはどうかと思いますが、少なくとも、この外国人参政権問題については、自民党を「反対」でとりまとめようとした政治家であることだけは、はっきりさせておくべきだと思います。
関連記事


■緊急事態条項の国会審議を求める意見書採択

■22府県/4政令指定都市
(令和5年1月10日現在)

■宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、神奈川県、山梨県、新潟県、石川県、福井県、滋賀県、大阪府、和歌山県、島根県、山口県、徳島県、愛媛県、福岡県、熊本県

■千葉市・川崎市・大阪市・堺市


■夫婦同姓を維持し、旧姓の通称使用の拡充を求める意見書採択

■6府県/1政令指定都市
(令和4年5月4日現在)
■熊本県、福島県、栃木県、群馬県、石川県、長野県

■神戸市




■本会FACEBOOK■

憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会

美しい日本の憲法をつくる国民の会結成 http://prideofjapan.blog10.fc2.com/blog-entry-6361.html


■日本会議の動画を見る■
●日本会議のyoutubeを見る
■日本会議書籍コーナー■

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

いま教育政策が危ない~明日、熊本大学で産経新聞論説委員が鳩山政権の教育政策に鋭く切り込む

一昨日の産経新聞1面トップの主幹教諭増員ゼロの記事がありましたが、鳩山政権になり教育政策はどんどん左傾化、教育正常化から後退しつつ...

舛添新党と自民党

 舛添さんがとうとう自民党を離党して新党を立ち上げました。 これに就いて自民党からは勿論マスコミ、ネット上特にTwitterなどから平沼・与謝野新党と同様にぼろくそに言われています。  その批判の内容は、1.それに参加した人達の政策の違いがあるとその党自体...

舛添新党と自民党

 舛添さんがとうとう自民党を離党して新党を立ち上げました。 これに就いて自民党からは勿論マスコミ、ネット上特にTwitterなどから平沼・与謝野新党と同様にぼろくそに言われています。  その批判の内容は、1.それに参加した人達の政策の違いがあるとその党自体...

コメント

与謝野議員は、日本を救った恩人でもありますね。
外国人参政権反対で一致しているのですから、「たちあがれ日本」は、外国人参政権反対一本で参院選を戦って頂きたいものです。
有権者の98%が外国人参政権に反対していますので、外国人参政権反対のワンフレーズは、かなりインパクトがあります。

参政権上げる

外国人に参政権を上げるなんて考える事自体が異常なのですが、議論の対象に成る日本の国会議員て只の「税金泥棒」みたいなものでしょう。
議員として生き残る事だけしか頭に無い人間が500人居ても意味がない、先ず議員削減をやり贅沢を止める事、官僚の贅沢を止めさすのに自分たちが贅沢して居て誰が納得するかね。

歴史

こうした歴史的発掘、解説記事は重要ですね。過去の真実を把握することで今後の取るべき対応も見えてきます。これは近隣国との歴史認識問題でも同様ですね。

「見解案」

素晴らしい。参政権など国家解体法案に属する他の法案などに対して、各地方自民県連でも賛否両論のようです。自自民党だから憂国を標榜するとは限らないことは分かっていました。このブログの中で、以前何方かがおっしゃっていました。与党の中で、唯一、亀井氏が反対を唱えていることから、国民新党に協力のメールを送ろうではないかと。ということで...、憂国派なんていいかたは、ちょっと気障でもあり昔人にはかっこいいひょうげんですが、この気分でモノ申させて頂ければ、選挙戦では祖国愛様が言われる通り「立ち上がれ日本」がワンフレーズとして頂けるよう期待したいものです。

外参権は分かるが・・・

与謝野氏が外国人参政権に反対なのは分かりました。しかし、ネット上では「人権擁護法案推進派」とも言われており、真偽の確認が急がれるところだと思います。

パチンコ利権亀井静香


 静香会 = 北朝鮮との友好の架け橋だ!!
------------------------------------------------------------------------------
金昌烈・著の『朝鮮総連の大罪 許されざる、その人びと』から抜粋しますが、

>パチンコ業界には今でも「静香会」というのがあって、
>これに入っていれば、後ろ暗いことをやってもあまり突かれないと言う。
>亀井氏などは今なおそういう影響力を持っているため、
>総連系のパチンコ店も静香会に入っている

全日遊連は5月26日、都内品川のホテルパシフィック東京で第13回通常総会を開催し
総会前には志帥会会長である自民党の亀井静香衆議院議員が来賓挨拶し、
「パチンコは残念ながら一部で健全娯楽といえないようになっているが、
今の国民にとって、何が手軽な息抜きの場といえば、
 や は り パ チ ン コ に 勝 る も の は な い 。 ・・と述べました。
http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200406011000000000078780000



 編集・削除ができます。
 管理者にだけ表示を許可する
 

憲法を変えよう

憲法を変えよう 美しい日本の憲法をつくる国民の会

最近の記事

プロフィール

日本会議地方議員連盟

  • Author:日本会議地方議員連盟
  •  日本会議(会長 田久保忠衛・杏林大学名誉教授)は、平成9年5月、各界代表や都道府県代表が参加して設立されました。元気で誇りある国づくりをめざして、超党派の国会議員懇談会(会長 古屋圭司)の皆さんとともに全国で国民運動を推進しています。

     このたび、日本会議に所属する全国の地方議員が連携し、地方議会から「誇りある国づくり」を発信するため日本会議地方議員連盟を設立しました。(平成17年3月6日)

     議員連盟では、外交、防衛、教育、文化などの国の根幹に関わる基本問題に連携してとりくむネットワーク作りを進め、「憲法・教基法」の改正をめざします。

     議員会員(年間1万円)には、会員専用サイトを設け、国会の動き、時局問題に対する見解、全国地方議会の動きなど国民運動情報を提供します。
    皆さんどうぞご入会ください。

    入会はこちらから

     ●日本会議地方議員連盟へのご入会の案内20070112155311.jpg

    ■設立趣意書

     戦後わが国は、日本の弱体化を企図した占領政策の桎梏から抜け出せないまま、外交、防衛、教育、文化などの国の根幹にかかわる基本問題について、多くの病弊を抱えたまま今日に至っている。

     近年、新教育基本法の制定、国民投票法案の成立、さらには防衛賞昇格など、戦後体制を脱却する動きは注目すべきである。しかしながら、その潮流はまだ大きなものとはなっていない。

     この時にあたり、今こそ発言し行動する真正保守の結集が問われている。ここに志しある地方議員は「誇りある国づくり」をめざす日本会議と連携し、地方議会よりその動きを起こし、日本の国柄に基づく新憲法制定へ向け日本会議首都圏地方議員懇談会を設立する。

     全国の良識ある地方議員が我々の趣旨に賛同され、あまたの先人が築いてこられた、この祖国日本を再建するため、我々は、下記の基本方針を掲げて献身することを誓うものである。

        (平成十九年十月六日)

    〈基本方針〉
      
    1、皇室を尊び、伝統文化を尊重し「誇りある日本」の国づくりをめざす。

    2、わが国の国柄に基づいた「新憲法」「新教育基本法」を提唱し、この制定をめざす。

    3、独立国家の主権と名誉を守る外交と安全保障を実現する。

    4、祖国への誇りと愛情をもった青少年の健全育成へ向け、教育改革に取り組む。

    私たちはめざします。
    全国に3000名議員集団を!

    「誇りある国づくり」を掲げ、皇室・憲法・防衛・教育等の課題に取り組みむ日本会議と連携し、地方議会を拠点に、次のような運動を推進します。

    ①改正された教育基本法に基づき、国旗国歌、日教組、偏向教科書問題など、教育改革に取り組みます。

    ②青少年の健全育成や、ジェンダーフリー思想から家族の絆を守る運動を推進します。

    ③議会制度を破壊しかねない自治基本条例への反対など保守の良識を地方行政に働きかけます。

    【役員紹介】

    役員一覧

カテゴリー

ブログランキング


閲覧者数平成19年8月15日カウンター設置

現在の閲覧者数: banner.gif←他サイトも参照下さい。

憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会


緊急事態条項を求める意見書



■7府県
2政令指定都市

(令和4年5月4日)


■山口県、愛媛県、山梨県、熊本県、栃木県、神奈川県、大阪府

■川崎市・堺市

通称使用の拡充を求める意見書



■6府県
1政令指定都市

(令和4年5月4日現在)

■熊本県、福島県、栃木県、群馬県、石川県、長野県

■神戸市

憲法改正早期実現国会議員署名




■  422名  (令和4年5月4日現在)




憲法改正の国会論議を求める意見書採択可決





地方議会にて43都道府県 /112市区町村(令和4年5月4日)



■石川、熊本、愛媛、千葉、香川、富山、兵庫、鹿児島、群馬、栃木、岡山、大分、宮城、山形、高知、佐賀、埼玉、山口、長崎、宮崎、和歌山、岐阜、神奈川、大阪、福井、京都、茨城、東京、徳島、静岡、新潟、秋田、山梨、福岡、滋賀、長野、福島、北海道、島根、鳥取、青森、奈良、広島

【北海道1】恵庭市【東北3】 三沢市、野辺地町(青森県➋) 二本松市(福島県❶)【関東32】 常総市(茨城県➊)/千葉市、酒々井町(千葉県➋)/久喜市、三芳町(埼玉県➋)/荒川区 中野区、目黒区、足立区、日野市、府中市、町田市、調布市、狛江市、小笠原村  (東京都➓)/横浜市 藤沢市 茅ケ崎市 逗子市 大和市 海老名市 座間市 秦野市 伊勢原市 厚木市 横須賀市 愛川町 寒川町 川崎市 平塚市 小田原市 箱根町(神奈川県⑰)【北陸8】舟橋村 立山町 入善町 滑川市 富山市(富山県➎)/羽昨市 七尾市 内灘町(石川県➌)【東海2】坂祝町(岐阜県❶) 飯島町(長野県➊)【近畿7】綾部市、伊根町、与謝野町(京都府➌)/大阪市 和泉市・貝塚市(大阪府➌)/田原本町(奈良県➊)【中国 1】 岩国市(山口県) 【四国 4】 松山市・今治市・四国中央市・東温市(愛媛県❹)【九州 46】 川崎町 遠賀町 大川市 篠栗町 芦屋町 行橋市 春日市 糸島市 大木町 北九州市 柳川市 福岡市 大野城市 大牟田市 久留米市 筑紫野市 那珂川市 八女市 新宮町 須恵町 遠賀町 糸田町 大仁町 嘉摩市 宗像市 豊前市 うきは市 飯塚市 直方市 宇美町 東峰村 香春町(福岡㉜)/鳥栖市・神埼市(佐賀県➋)/佐世保市・大村市・対馬市(長崎県➌)/合志市 多良木町 熊本市 八代市 玉名市 荒尾市 菊地市 天草市 菊陽町(熊本県➒)



辺野古移設賛同  地方議員署名


■現在署名数 1812名(231議会)




私たちのめざす 方針と活動



一、新教育基本法に基づいた教育改革と教科書採択を推進する

一、議場への国旗掲揚を推進し、地方から誇りある国づくりを提唱する

一、議会否定につながる自治基本条例を阻止し、議会活動を活性化する

一、ジェンダー思想を相対化する、家族の絆を守る運動を推進する

一、時局問題への対応を敏速に行う

一、研修会、講演会を開催し、会員相互の見識と親睦を深める

一、全国に3千名の地方議員ネットワークを形成する

…………………………………………………………………………

■【人権救済法案問題】
●人権侵害救済法案に反対する意見書案

※人権侵害救済法案の問題点について

…………………………………………………………………………

■【自治基本条例問題】   
議会否定につながる自治基本条例の阻止を

①自治基本条例の問題点について

②外国人に対する住民投票権の付与について

……………………………………………………………………………

■【議場の国旗掲揚推進】
地方議会議場での国旗掲揚について

……………………………………………………………………………

■【外国人参政権問題】
●外国人参政権に反対する意見書採択について

反対決議は362市町村議会(H22年9月1日現在)

慎重議員署名4071名・535議会(同年9月1日現在)

慎重首長署名568自治体(7県知事221市区340町村長・同年9月1日現在)

………………………………………………………………………………

 

尖閣諸島上陸許可要望議員署名


      ↓
■議員署名用紙

現在 4182名
(387議会)

詳細はこちらをクリック

石垣市長・議長連名のお願い文ご活用下さい
      ↓
●石垣市連名の議員署名のお願い文







 
 
 
 

議会否定の自治基本条例