G7首脳のテレビ電話会議を終え、記者団の取材に応じる菅首相=20日午前0時43分、首相官邸
菅義偉首相は20日未明、初めて出席した先進7カ国(G7=フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ)首脳のテレビ電話会議を終えた後に首相官邸で記者団の取材に応じた。
詳報は次の通り。
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--G7首脳会議ではどのようなことを話したか。東京五輪・パラリンピックへの言及はあったか
「私から日本の感染状況、その対策、そうしたものを発表しまして、評価を得ることができました。また感染症収束の決め手となるワクチンでありますけども、このワクチンについて公平な形で配分をさせる。そのことの重要性について議論し、その方向で一致をしてます」
「また、東京オリンピック・パラリンピックでありますけれども、今年の夏、人類がコロナとの戦いに打ち勝った証しとして、安全、安心の大会を実現したい。そうしたことを私から発言をいたしまして、G7首脳全員の支持を得ることができました。大変心強い。このように思ってます」
「初めてのG7首脳との会談でありましたけれども、普遍的価値観を共有するそれぞれのリーダーとして、これからポストコロナを含めて、団結してやっていこうという、そういうことで大変力強い会合だったというふうに思ってます」
--G7首脳が東京五輪の開催を支持したことの意義についてどのように考えるか
「このような状況の中で安全、安心な大会を目指して進めていることについて支持を得られたことは大変心強い。そういう思いをいたしました」
--首脳声明では、開催を「支持する」ではなく、開催をする「日本の決意を支持する」という表現だが、東京五輪の開催に何か疑念の声があったということなのか
「それは全くなかったです」
--G7首脳もこれまでとメンバーが変わったが
「それぞれの首脳とは電話会談をしていましたが、いざ映像で全員一緒に長い時間映っていますから、何となく親近感を得ることができたのかなと、そんな思いでした」
--開催の支持ではなく開催の決意の支持となった理由は何かあるのか
「いや、まったくありません」