令和3年 新年あけましておめでとうございます。
昨年中は大変お世話になり誠にありがとうございました。
本年は辛丑(かのと・うし)の年です。変化が生まれる状態、新たな生命がきざし始める状態なので、全く新しいことにチャレンジするのに適した年といわれています。
詳しくは、衰退や痛みが大きければ命の初動が大きくなり、芽吹きが大きければその分、激烈に枯れる。辛いことが多いだけ、大きな希望が芽生える年になることを指し示しています。
つまり、「辛」で思い悩みながら衰退をしつつ、「丑」で新しい生命の息吹がある。その際、マイナスが大きければ大きいほどプラスも大きくなる。そして大きな希望を手に入れるカギは「堅実で強い精神力」が求められている年です。
焦らず慎重に進めることが重要と、何とも強い意志が試される1年になりそうです。
本会にとっても、まさに正念場ですね。憲法、夫婦別姓、皇室問題と課題は山積しているからです。
■憲法改正についてはなんとか憲法審査会が動きだし、国民投票改正法案が採択され、憲法改正原案が審議される年であることを祈念します。
本年早々、予算案と並行して「コロナ特措法改正」が審議されます。罰則など争点ですが、罰則規定を伴う特措法の改正について、西村康稔担当大臣は「人権の制約に関わるので、憲法上の議論も必要になってくる」(昨年4月13日の参院決算委員会)と明言されています。
だからこそ、憲法審査会において「罰則規定を伴う特措法改正」の議論が求められます。つきましては、憲法審査会での議論を後押しするために、これまで進めてきた「国会において、憲法議論の促進を求める意見書」(現在43都道府県・112市区町村採択)について、
本年は是非とも、三重県、愛知県での採択で45都道府県。そして200市区町村での採択を成し遂げることで、憲法審査会で感染症に強い日本を創るための憲法改正原案の審議がいち早く議論されることを期待するものです。
■夫婦別姓問題では、夫婦別姓を認めない民法の規定が憲法に違反するかについて、本年8月頃に最高裁大法廷で審理されることが決定しています。5年前の大法廷では憲法に違反しないとする判断を示していて、再び憲法判断することになっています。
第5次男女共同参画の政府方針には「国民各層の意見や国会における議論の動向を注視しながら、司法の判断も踏まえ、更なる検討を進める」と大法廷を意識し、夫婦別姓を認めない民放規定が憲法違反であることを望んでいます。そのため共産党は選択的夫婦別姓推進意見書が近年、120自治体で採択していると強調し、今後とも推進意見書を採択してくるに違いありません。
一方、政府方針には「婚姻により改姓した人が不便さや不利益を感じることのないよう、引き続き旧姓の通称使用の拡大やその周知に取り組む」とあります。
つきましては、本会といたしまして、「選択的夫婦別姓の導入に反対し、旧姓の通称使用の拡大を求める意見書」(仮称)採択に取り組んで参る所存です。
■皇室問題では万世一系の皇統を継承すべく「旧男系男子孫の皇族身分取得について」学びを深める年でもあります。
いずれも我が国にとってもっとも重要な運動課題でございますが、全国の先生方のお力添えを賜りますよう謹んでお願い申し上げる次第です。
最後に、本年が皆様にとって輝かしい年となりますことを心より祈念申し上げます。