河野太郎ワクチン担当相は21日のNHK番組で、新型コロナウイルスワクチンに関し、4月中に予定する65歳以上の高齢者への接種を始める際は、地域や年齢が限定されるとの見通しを示した。「4月までは非常にワクチンの供給量が限られてくる。少しゆっくり立ち上げていきたい」と語った。
そのうえで、「まずどこの自治体で(高齢者の接種を)始めるか。最初は例えば100歳以上の方からスタートし、95歳、90歳の年代を下げるのか、あるいは施設に入る高齢者を優先するのかなど、自治体がいろいろな想定をしている」と語った。
供給スケジュールが明確に示せていない現状については「ひとえに河野太郎の責任だ」と陳謝した。
高齢者への接種を終えるまでの期間について、これまでは2カ月と3週間を目標としていたが、「大都市はおそらくそのようにはいかない」と言及した。次に予定する基礎疾患のある人らへの接種を始める時期は、自治体の人口規模などによって差が出る可能性を示唆した。
また、基礎疾患のある人には診断書の提出を求めず、自己申告制で受け付ける考えも示した。「(住民に)基礎疾患があるかどうかは、自治体で把握できず、(該当者へ)先に接種券を送ることはできない。一斉に接種券を送った上で基礎疾患がある人は手を挙げ、『先に予約をしてください』とやらざるを得ない」と語った。