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今日は何の日 前原一誠による萩の乱決起

今日は何の日 前原一誠による萩の乱決起
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長州(山口県)の下級武士の家に生まれた前原一誠(いっせい)は、高杉晋作らとともに四境戦争(長州征伐)を戦い、その後の戊辰戦争でも活躍した功績で、明治新政府において参議や兵部大輔(ひょうぶだいふ)を経験しますが、病気を理由に明治三年(1870年)に帰郷しました。

実際には、病気ではなく、軍事に関しての意見が中央とは合わなかったという事ですが、萩に戻ってからの前原は、ひとときの平穏な日々を送ります。

しかし、明治六年(1873年)・・・ご存知の征韓論による明治六年の政変(10月24日参照>>)が起こり、西郷隆盛や板垣退助・後藤象二郎・江藤新平らが一気に辞職してしまいます。

もともと命がけで戊辰戦争を戦ったにも関わらず、逆に、四民平等となって武士の特権も家禄(武士の給料)をも奪われて不満モンモンの士族(もと武士)たち・・・しかも、中央政府の役人は私腹を肥やす事ばかりに夢中になり、一部の勝ち組だけが得をしている現状の中で、わずかな希望を託していた人物たちの辞職に、もはや爆発寸前です。

この時、辞職した西郷や江藤はもちろんですが、以前に中央政府にいた経験のある前原も、いつなんどき彼ら不平士族にかつがれ、叛乱の中心人物になりかねません。

未だ中央政府に残る木戸孝允(きどたかよし・桂小五郎)にとって、同郷の前原の同行が気になります。

翌・明治七年(1874年)、木戸は自ら萩に赴いて前原をなだめ、さらに翌・明治八年には、彼を東京に呼んで、政府への復帰をうながしますが、前原は、その話を断って萩に帰り、反政府の立場を明らかにするのです。

前原は、旧藩校の明倫館(めいりんかん)に同士を集めて自論を展開・・・彼に賛同する不平士族たちの人数は日に日に増えていくばかりでした。

そして、いよいよ明治九年(1876年)・・・

年が明けてまもなく、前原のもとに、西郷隆盛と桐野利秋の配下の者と名乗る二人の男が現われます。

彼らの話によれば・・・
「西郷たちは、いずれ決起するので、是非とも協力してほしいと言っている」
と言います。

「もし、協力してくれるならば、その証しとして銃を進呈したい」
とも・・・

もともと、上記の通り、その立場を明白にしている前原は、あっさりと協力を承諾しますが、これが、実は、政府側のスパイ・・・

前原の真意を知った木戸は、何とか叛乱を思いとどまらせるべく、ともに松下村塾で学んだ学友を、彼のもとに派遣します。

それが、長州藩の足軽の子として生まれ、やはり高杉晋作らと英国公使館の焼き討ち(12月12日参照>>)にも参加、戊辰戦争もともに戦った品川弥二郎(しながわやじろう)だったのです。

明治九年(1876年)4月14日、前原のもとを訪れた品川は、
「薩摩との事は、もう、バレてまっさかいに、疑いを持たれるような事はやめといてください」
と、心からの説得・・・

「バレてしまった以上は致し方ない」
とばかりに、前原は4月18日の日付けで、品川宛の誓書をしたためます。

「進退極まる様なる愚なる事は、万々仕(つかまつ)らず候(そうろう)」
つまり、
「窮地に追い込まれるようなバカなまねはしません」
などの内容を書き、自らの非を認めて謝罪したのでした。

これには、品川君は大喜び・・・

早速、東京にいる木戸に
「前原君は、僕の説得に応じて降伏し、誓詞を書いてくれたので、これで安心です」
と、すなおな感想とともに報告していますが、それを受け取った木戸のほうは、前原があまりにもあっさりと降伏した事に、かえって疑いを持ったようです。

案の定、この時の降伏は、単なる時間稼ぎだったわけで・・・。

このやりとりの半年後の10月24日に勃発した熊本士族の叛乱=神風連の乱(10月24日参照>>)。

その3日後に勃発した福岡での士族の叛乱=秋月の乱(10月27日参照>>)・・・

これらの叛乱に同調して、前原が行動を起すのは、翌・10月28日の事・・・これが萩の乱と呼ばれる士族の叛乱です(10月28日参照>>)。

何とか前原を圧し止めたいと奔走した木戸の思いは、いかばかりであったでしょうか?

幕末期は「逃げの小五郎」と噂され、何かと、自分だけは要領よく立ち回った感のある木戸さんですが、この頃の秩禄処分(ちつろくしょぶん・武士の給料を廃止)には、終始一貫して反対の姿勢をとっていました。

もちろん、明治維新となって徴兵制となった以上、それまでの江戸時代には軍隊の役割であった武士はいらなくなるわけで、仕事もしないのに給料を払い続けるわけにもいきませんが、かと言って、いきなり全廃するわけにもいきませんから、段階を踏んで、徐々に減らしていくという政策を、新政府は打ち出していたわけです。

当然、木戸も、最終的に家禄をなくすというのは理解していますが、他に何の対策もせずに、急速に進めていく事に反対していたのです。

武士という者は、武人であるとともに、高い教養も身につけていますから、それらの優秀な人材を、今後の国家運営に役立てられるように、その道を開いてやるのが政府の責任とまで思っていたようです。

しかし、木戸の反対を押し切る形で、家禄は全面撤廃されます。

それが、明治九年の8月・・・まさに、前原らの決起の寸前でした。

もちろん、各所で書かせていただいているように、これらの士族の叛乱は、家禄の撤廃や武士の特権を奪われた事だけが原因ではありません。

腐敗した政府に正義の鉄槌を・・・の意味も込められていましたが、困窮する毎日の生活が、それに拍車をかけた事は否めません。

木戸は、後に起こる西郷の西南戦争(1月30日参照>>)の時も、自らが「説得に行く!」と言っていましたが、残念ながら病に倒れ、西郷への説得は実現しませんでした。

木戸さんが、死の間際に、うなされるように言った言葉・・・
「西郷!いいかげんにしろ!」

この木戸さんの、なんともくやしい思いは、すでに、この日の前原の時間稼ぎから、すでに始まっていたのかも知れません。
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■憲法改正の早期実現を求める国会議員署名について

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