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太平洋島嶼国で自衛隊支援強化 米豪と連携、中国進出に対抗

太平洋島嶼国で自衛隊支援強化 米豪と連携、中国進出に対抗
2018.11.17


中国が建設を請け負い開通式が開かれた、パプアニューギニア・ポートモレスビーの幹線道路=16日(共同)

中国が建設を請け負い開通式が開かれた、パプアニューギニア・ポートモレスビーの幹線道路=16日(共同)

 防衛省は自衛隊の他国軍に対する「能力構築支援(キャパシティ・ビルディング)」を米国、オーストラリアと連携し、太平洋島嶼(とうしょ)国で強化する方針を固めた。

能力構築支援の対象は東南・中央アジアが中心だったが、今年4月に南西アジアのスリランカに拡大し、太平洋島嶼国でも強化することで安倍晋三首相が提唱する「自由で開かれたインド太平洋」の全域に支援の枠組みを広げていく。

 防衛省は能力構築支援を平成24年度から始め、東南アジアや中央アジアを中心に15カ国・1機関を対象に行ってきた。

支援内容は自衛隊が災害派遣や国連平和維持活動(PKO)で蓄積したノウハウを活用できる災害救援や人道支援、施設整備の分野が多い。

 能力構築支援は他国との安全保障協力の柱として重要性が増している。自衛官らを派遣したり支援対象国の実務者を招いたりして他国軍の能力を向上させ、国際安全保障環境の安定化に貢献することや日本の信頼性を高める意義がある。

 太平洋島嶼国は14カ国あり、自衛隊の能力構築支援の対象となる軍を保有するのはパプアニューギニアとフィジー、トンガ。防衛省はこのうちパプアニューギニア軍とフィジー軍の工兵らを日本に招き、

今月12、13両日、災害での人命救助や道路復旧などの施設分野に関する試行研修を行い、事実上、能力構築支援の強化に乗り出した。

 今後は日本単独だけでなく施設分野などの支援で豪州と連携する。豪州は地域大国で、中国が眼前の太平洋島嶼国に経済支援を通じ影響力を高め、軍事拠点も構築することに警戒感を強めているためだ。

島嶼国周辺のハワイとグアム、豪ダーウィンに米軍の拠点を置き、地域で軍事的影響力を持つ米国を加えた3カ国による支援も検討している。

APECの舞台裏で攻防 防衛ラインの第2列島線めぐり日米豪と中国
2018.11.17 20:03政治政策

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太平洋島嶼国と列島線

 17日にアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開幕したパプアニューギニア(PNG)。その舞台裏では日米豪と中国の攻防が本格化している。中国が南シナ海に続き、島嶼(とうしょ)国が浮かぶ南太平洋でも軍事拠点を構築する動きに日米豪が歯止めをかける構図で、防衛ラインの第2列島線をめぐる攻防でもある。

 APEC会場で首脳を演奏でもてなすのはPNG軍の軍楽隊だ。楽器初心者ばかりだったが、陸上自衛隊中央音楽隊が3年がかりで育成した。自衛隊による太平洋島嶼国への能力構築支援の橋頭堡(きょうとうほ)だった。


 能力構築支援は相手国と信頼関係を築き、レベルを引き上げることが重要。その一環でAPECを前にPNG軍とフィジー軍の工兵らを勝田駐屯地(茨城県)に招き、人道支援と災害救援のノウハウを伝えた。

 一方、中国はAPECに向けPNGで道路や橋の整備を支援。PNGには多額の経済援助も行い、フィジーへの援助額は豪州を上回る。巨大経済圏構想「一帯一路」に基づき地域で存在感を高めようとしている。

 中国が太平洋島嶼国を取り込むのは「海軍の太平洋進出に向けた拠点構築の狙いがある」(自衛隊OB)ためだ。中国は台湾海峡などでの有事の際、九州-台湾-フィリピンを結ぶ第1列島線の西側を支配下に置き、小笠原諸島-グアム-PNGを結ぶ第2列島線より西側に米軍の空母を近づけないことを想定。PNGは要衝に位置する。

政府高官は「中国はPNGの港湾を開発し、海軍艦艇の補給拠点にしようとしている」と指摘。中国がバヌアツに軍事拠点を建設する計画も浮上している。

 米議会の諮問機関は今月14日に公表した年次報告書で中国軍が第2列島線の内側で米軍に対抗する能力を持ったとの見方も示した。

 こうした動向に最も神経をとがらせているのが豪州だ。モリソン首相は8日、太平洋島嶼国との共同訓練計画を発表し、中国に対抗姿勢を示した。豪軍は来年、米軍とPNGで施設整備の能力構築支援を行う方針で自衛隊も歩調を合わせ関与を強める。(半沢尚久)
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■憲法改正の早期実現を求める国会議員署名について

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■憲法改正の早期実現を求める意見書採択について

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