FC2ブログ
 

NASAは月や火星に「原子力ロケット」を飛ばそうとしている

翌年には原子ロケットエンジンの技術開発に1億ドル(約107億円)の予算がつき、今年はさらに1億2,500万ドル(約134億円)が追加された。ただ、原子力ロケットが宇宙に飛び出す前に、NASAは核関連の安全基準を全面的に見直す必要がある。

ホワイトハウスは8月、NASAに宇宙用原子炉の運用に向けて新たなプロトコルの策定を行うよう求める方針を示した。つまり計画が本格的に動き出したわけで、早ければ2024年にも原子力ロケットの打ち上げが実現する可能性がある。

アポロ11号の月面着陸から50年を迎えた今年、トランプ政権は2024年までに再び宇宙飛行士を月に送り込むと宣言した。次の有人月面探査ミッションは、原子力ロケットを使ったものになるかもしれない。


NASAは月や火星に「原子力ロケット」を飛ばそうとしている

 NASAが原子力ロケットエンジンの開発を本格化させている。元々は1960年代に浮上したものの実現しなかったアイデアだが、ここにきて復活を遂げようとしているのだ。トランプ政権による宇宙開発の新方針によって、早ければ2024年にも原子力ロケットの打ち上げが実現する可能性が出てきた。

TEXT BY DNIEL OBERHAUS

TRANSLATION BY CHIHIRO OKA

WIRED(US)

宇宙用原子炉を搭載したロケットなら火星までの移動時間が半分近くに短縮されるだけでなく、火星での活動に必要な電力も賄うことができる。IMAGE BY NASA
宇宙用原子炉を搭載したロケットなら火星までの移動時間が半分近くに短縮されるだけでなく、火星での活動に必要な電力も賄うことができる。IMAGE BY NASA

アラバマ州ハンツビル郊外の森を切り開いた土地に、6階建ての建物がある。米航空宇宙局(NASA)のマーシャル宇宙飛行センター(MSFC)のロケット試験場だ。

ここで1950年代から60年代にかけて、NASAと米軍は打ち上げロケット「レッドストーン」の開発を進めていた。58年に行われた一連の核実験や、61年の米国初の有人宇宙飛行にはレッドストーンが使われている。

原子力と宇宙開発は複雑な関係を築いてきたが、この歴史に再び光が当たりつつある。マーシャル宇宙飛行センターでは現在、核分裂を動力源とするロケットエンジンの実現に向けた取り組みが進められているのだ。

トランプ政権の新方針で開発が急務に

原子力エンジンは既存のロケットエンジンと比べて、2倍以上の効率を発揮できる。ただ、概念的にはシンプルに聞こえるが、原子炉は小規模でも有毒な廃棄物を生み出す。宇宙旅行はメルトダウンの不安がなくても十分に危険だが、NASAは今後の月や火星への有人探査に向けて、ある程度のリスクをとる必要があると考えているようだ。

NASAの原子力ロケットのプロジェクトを率いるビル・エムリッチは、原子力関連の著作もある専門家である。そんな彼は、「従来型の内燃機関だけで火星にたどり着くことは、非常に難しいと考えています」と語る。「月より遠い場所に行くには、原子力エンジンのほうがはるかに適しているのです」

エムリッチは90年代から原子力エンジンの研究を続けてきた。ところが、トランプ政権が将来的な火星探査に向けた準備の一環として、40年ぶりに有人月面探査を再開する方針を打ち出したことで、実用化が急務になっている。月面探査なら既存のロケットエンジンで対応できるが、火星に人類を送り込むには新たなテクノロジーの開発が必要になるからだ。

火星への移動時間を半減

まずはっきりさせておかなければならないのは、原子力エンジンはロケットの打ち上げには使えないという点だ。稼働中の原子炉を乗せたロケットが発射台付近で爆発すれば、チェルノブイリ規模の大災害が起きる可能性もある。それではどうするかというと、まずは通常のジェットエンジンで原子力エンジンを搭載した宇宙船を打ち上げ、宇宙に飛び出してから原子炉を動かし始めるのだ。

原子炉から生み出される大量のエネルギーは、火星への移動時間を半減し、到着後は火星基地での活動にも利用できる。NASAの元副長官であるレックス・ジェベデンは8月に開かれた国家宇宙会議で、「宇宙探査では高圧電力が常に供給できる状態であることが求められます」と語っている。

ジェベデンは現在、原子力技術のエンジニアリング企業であるBWX Technologiesの最高経営責任者(CEO)を務めている。彼は「原子力が唯一ではないとしても、好ましい選択肢であるような状況が存在しています」と言う。

NASA長官のジム・ブライデンスタインも同様の見解を示しており、宇宙用原子炉を「大変革をもたらすもの」と形容する。そして副大統領のマイク・ペンスに対して、宇宙での原子力の利用は「米国が利益を享受すべき素晴らしい機会」であると力説した。

高かった技術的なハードル

NASAが核の力という話をもち出したのはこれが初めてではなく、1960年代には従来の内燃型エンジンよりはるかに効率のいい原子力エンジンの開発が進められていた。NASAは当時、80年代初頭までに月面基地の建設と、火星に向けた有人宇宙船の打ち上げを目指していた(どこかで聞いたような話ではないだろうか)。

ところが、原子力エンジンはやがて人々の支持を失い、プロジェクトチームも解散した。NASAにはこうした実現しなかったプロジェクトがたくさん存在する。

技術的なハードルも高かった。原子力エンジンの仕組みは単純で、小型原子炉の炉心に液体水素などの燃料を通して高温のガスをつくり出し、それをノズルから噴出する。一方で、この熱に耐えることのできる原子炉を設計するのは容易ではない。

エムリッチとNASAのチームは過去10年にわたり、マーシャル宇宙飛行センターで原子力エンジン内部の極端な環境のシミュレーションに取り組んできた。大量の電気(米国の平均的な家庭の数百世帯分の電力需要を十分にまかなえる量)を使って、水素原子を数千度まで温めるのだ。エムリッチは「巨大な電子レンジだと考えればいいでしょう」と説明する。

この装置は「NTRRES(Nuclear Thermal Rocket Element Environmental Simulator)」と呼ばれており、現時点でNASAの原子力ロケット開発プロジェクトの中核をなすものだ。60年代には実際に核分裂を起こして実験をしていたが、このシュミレーターのおかげで、いまでは費用とリスクを最小限に抑えて、原子炉に使われる材料が極端な熱に対してどのような反応を示すか調べることができる。

2024年にも原子力ロケットの打ち上げが実現?

エムリッチのチームがNTRRESを使い始めてから数年してから、NASAは大型打ち上げロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」のエンジンに小型原子炉を組み込む方法を模索するプロジェクトを立ち上げた。

まずはシステムの設計などの理論的な研究から始まり、続いてハードウェアの設計が行われた。2017年、NASAはBWX Technologiesに原子力ロケット用核燃料および原子炉の部品の開発を委託する契約を結んだ。契約期間は3年間で、発注額は1,900万ドル(約20億円)に上る。

一方、翌年には原子ロケットエンジンの技術開発に1億ドル(約107億円)の予算がつき、今年はさらに1億2,500万ドル(約134億円)が追加された。ただ、原子力ロケットが宇宙に飛び出す前に、NASAは核関連の安全基準を全面的に見直す必要がある。

ホワイトハウスは8月、NASAに宇宙用原子炉の運用に向けて新たなプロトコルの策定を行うよう求める方針を示した。つまり計画が本格的に動き出したわけで、早ければ2024年にも原子力ロケットの打ち上げが実現する可能性がある。

アポロ11号の月面着陸から50年を迎えた今年、トランプ政権は2024年までに再び宇宙飛行士を月に送り込むと宣言した。次の有人月面探査ミッションは、原子力ロケットを使ったものになるかもしれない。

関連記事



■憲法改正の早期実現を求める国会議員署名について

賛同国会議員441名(10月18日現在)

■国会における憲法議論の推進と国民的議論の喚起を求める意見書採択について

地方議会にて42都道府県 /104市区町村(令和2年5月1日)

■石川、熊本、愛媛、千葉、香川、富山、兵庫、鹿児島、群馬、栃木、岡山、大分、宮城、山形、高知、佐賀、埼玉、山口、長崎、宮崎、和歌山、岐阜、神奈川、大阪、福井、京都、茨城、東京、徳島、静岡、新潟、秋田、山梨、福岡、滋賀、長野、福島、北海道、島根、鳥取、青森、奈良

【北海道1】恵庭市【東北3】 三沢市、野辺地町(青森県➋) 二本松市(福島県❶)【関東32】 常総市(茨城県➊)/千葉市、酒々井町(千葉県➋)/久喜市、三芳町(埼玉県➋)/荒川区 中野区、目黒区、足立区、日野市、府中市、町田市、調布市、狛江市、小笠原村  (東京都➓)/横浜市 藤沢市 茅ケ崎市 逗子市 大和市 海老名市 座間市 秦野市 伊勢原市 厚木市 横須賀市 愛川町 寒川町 川崎市 平塚市 小田原市 箱根町(神奈川県⑰)【北陸8】舟橋村 立山町 入善町 滑川市 富山市(富山県➎)/羽昨市 七尾市 内灘町(石川県➌)【東海2】坂祝町(岐阜県❶) 飯島町(長野県➊)【近畿7】綾部市、伊根町、与謝野町(京都府➌)/大阪市 和泉市・貝塚市(大阪府➌)/田原本町(奈良県➊)【中国 1】 岩国市(山口県) 【四国 4】 松山市・今治市・四国中央市・東温市(愛媛県❹)【九州 46】 川崎町 遠賀町 大川市 篠栗町 芦屋町 行橋市 春日市 糸島市 大木町 北九州市 柳川市 福岡市 大野城市 大牟田市 久留米市 筑紫野市 那珂川市 八女市 新宮町 須恵町 遠賀町 糸田町 大仁町 嘉摩市 宗像市 豊前市 うきは市 飯塚市 直方市 宇美町 東峰村 香春町(福岡㉜)/鳥栖市・神埼市(佐賀県➋)/佐世保市・大村市・対馬市(長崎県➌)/合志市 多良木町 熊本市 八代市 玉名市 荒尾市 菊地市 天草市 菊陽町(熊本県➒)


■本会FACEBOOK■

憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会

美しい日本の憲法をつくる国民の会結成 http://prideofjapan.blog10.fc2.com/blog-entry-6361.html


■日本会議の動画を見る■
●日本会議のyoutubeを見る
■日本会議書籍コーナー■
  • このエントリーのカテゴリ : その他

コメント



 編集・削除ができます。
 管理者にだけ表示を許可する
 

憲法を変えよう

憲法を変えよう 美しい日本の憲法をつくる国民の会

最近の記事

プロフィール

日本会議地方議員連盟

  • Author:日本会議地方議員連盟
  •  日本会議(会長 田久保忠衛・杏林大学名誉教授)は、平成9年5月、各界代表や都道府県代表が参加して設立されました。元気で誇りある国づくりをめざして、超党派の国会議員懇談会(会長 古屋圭司)の皆さんとともに全国で国民運動を推進しています。

     このたび、日本会議に所属する全国の地方議員が連携し、地方議会から「誇りある国づくり」を発信するため日本会議地方議員連盟を設立しました。(平成17年3月6日)

     議員連盟では、外交、防衛、教育、文化などの国の根幹に関わる基本問題に連携してとりくむネットワーク作りを進め、「憲法・教基法」の改正をめざします。

     議員会員(年間1万円)には、会員専用サイトを設け、国会の動き、時局問題に対する見解、全国地方議会の動きなど国民運動情報を提供します。
    皆さんどうぞご入会ください。

    入会はこちらから

     ●日本会議地方議員連盟へのご入会の案内20070112155311.jpg

    ■設立趣意書

     戦後わが国は、日本の弱体化を企図した占領政策の桎梏から抜け出せないまま、外交、防衛、教育、文化などの国の根幹にかかわる基本問題について、多くの病弊を抱えたまま今日に至っている。

     近年、新教育基本法の制定、国民投票法案の成立、さらには防衛賞昇格など、戦後体制を脱却する動きは注目すべきである。しかしながら、その潮流はまだ大きなものとはなっていない。

     この時にあたり、今こそ発言し行動する真正保守の結集が問われている。ここに志しある地方議員は「誇りある国づくり」をめざす日本会議と連携し、地方議会よりその動きを起こし、日本の国柄に基づく新憲法制定へ向け日本会議首都圏地方議員懇談会を設立する。

     全国の良識ある地方議員が我々の趣旨に賛同され、あまたの先人が築いてこられた、この祖国日本を再建するため、我々は、下記の基本方針を掲げて献身することを誓うものである。

        (平成十九年十月六日)

    〈基本方針〉
      
    1、皇室を尊び、伝統文化を尊重し「誇りある日本」の国づくりをめざす。

    2、わが国の国柄に基づいた「新憲法」「新教育基本法」を提唱し、この制定をめざす。

    3、独立国家の主権と名誉を守る外交と安全保障を実現する。

    4、祖国への誇りと愛情をもった青少年の健全育成へ向け、教育改革に取り組む。

    私たちはめざします。
    全国に3000名議員集団を!

    「誇りある国づくり」を掲げ、皇室・憲法・防衛・教育等の課題に取り組みむ日本会議と連携し、地方議会を拠点に、次のような運動を推進します。

    ①改正された教育基本法に基づき、国旗国歌、日教組、偏向教科書問題など、教育改革に取り組みます。

    ②青少年の健全育成や、ジェンダーフリー思想から家族の絆を守る運動を推進します。

    ③議会制度を破壊しかねない自治基本条例への反対など保守の良識を地方行政に働きかけます。

    【役員紹介】

    役員一覧

カテゴリー

ブログランキング


閲覧者数平成19年8月15日カウンター設置
現在の閲覧者数: banner.gif←他サイトも参照下さい。



憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会

憲法改正早期実現国会議員署名


■  422名  (11月21日現在)




憲法改正早期実現意見書採択可決


■36都府県 /59市区町村議会

■石川、熊本、愛媛、千葉、香川、富山、兵庫、鹿児島、群馬、栃木、岡山、大分、宮城、山形、高知、佐賀、埼玉、山口、長崎、宮崎、和歌山、岐阜、神奈川、大阪、福井、京都、茨城、東京、徳島、静岡、新潟、秋田、山梨、福岡、滋賀、長野

■【神奈川県】横浜市、川崎市、横須賀市、藤沢市、茅ケ崎市、逗子市、大和市、海老名市、座間市、秦野市、伊勢原市、小田原市、厚木市、愛川町、寒川町、箱根町【東京都】荒川区、小笠原村、日野市、中野区、府中市、町田市、調布市【千葉県】酒々井町【茨城県】常総市【京都府】綾部市【石川県】羽昨市、七尾市、内灘町【富山県】舟橋村、立山町、入善町、滑川市、富山市【大阪府】大阪市、和泉市【奈良県】田原本町【愛媛県】松山市、今治市、四国中央市【福岡県】福岡市、北九州市、川崎町、遠賀町、大川市、篠栗町、芦屋町、行橋市、春日市、糸島市、大木町、柳川市、【佐賀県】鳥栖市、佐賀市【長崎県】佐世保市、大村市、対馬市【熊本県】合志市、多良木町、菊陽町で可決


辺野古移設賛同  地方議員署名


■現在署名数 1812名(231議会)




私たちのめざす 方針と活動



一、新教育基本法に基づいた教育改革と教科書採択を推進する

一、議場への国旗掲揚を推進し、地方から誇りある国づくりを提唱する

一、議会否定につながる自治基本条例を阻止し、議会活動を活性化する

一、ジェンダー思想を相対化する、家族の絆を守る運動を推進する

一、時局問題への対応を敏速に行う

一、研修会、講演会を開催し、会員相互の見識と親睦を深める

一、全国に3千名の地方議員ネットワークを形成する

…………………………………………………………………………

■【人権救済法案問題】
●人権侵害救済法案に反対する意見書案

※人権侵害救済法案の問題点について

…………………………………………………………………………

■【自治基本条例問題】   
議会否定につながる自治基本条例の阻止を

①自治基本条例の問題点について

②外国人に対する住民投票権の付与について

……………………………………………………………………………

■【議場の国旗掲揚推進】
地方議会議場での国旗掲揚について

……………………………………………………………………………

■【外国人参政権問題】
●外国人参政権に反対する意見書採択について

反対決議は362市町村議会(H22年9月1日現在)

慎重議員署名4071名・535議会(同年9月1日現在)

慎重首長署名568自治体(7県知事221市区340町村長・同年9月1日現在)

………………………………………………………………………………

 

尖閣諸島上陸許可要望議員署名


      ↓
■議員署名用紙

現在 4182名
(387議会)

詳細はこちらをクリック

石垣市長・議長連名のお願い文ご活用下さい
      ↓
●石垣市連名の議員署名のお願い文







 
 
 
 

議会否定の自治基本条例