【立皇嗣の礼】「朝見の儀」始まる
2020.11.8 16:39ライフ皇室

秋篠宮さまは8日午前、皇居・宮殿で、立皇嗣の礼の中心儀式「立皇嗣宣明の儀」に臨まれた。
秋篠宮さまが皇位継承順位第1位の「皇嗣」となったことを内外に示す儀式で、天皇陛下が皇嗣の地位を宣言し、秋篠宮さまが決意を述べられた。
皇族方や、菅義偉首相ら三権の長など招待者約50人が見守られた。
これにて秋篠宮殿下は皇位継承順位1位たる皇嗣であることが内外に宣明されました。
これを受け、政府は退位特例法の付帯決議に基づき「安定的な皇位の継承を確保するための諸課題」並びに「女性宮家の創設」等について検討することが明言されます。
つきましては、126代にわたって継承されてきた男系による皇位継承の伝統を踏まえた解決策が求められています。

「立皇嗣(りっこうし)の礼」の中心儀式「立皇嗣宣明(せんめい)の儀」で、秋篠宮さまが皇位継承順位1位の「皇嗣」となられたことを内外に示した後、初めて天皇陛下が秋篠宮さまに会われる「朝見(ちょうけん)の儀」が8日午後4時30分ごろ、皇居・宮殿「松の間」で始まった。
儀式には、天皇、皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻がご出席。秋篠宮さまが「謝恩の辞」を述べられた後、両陛下もそれぞれお言葉を述べられる。
ご夫妻の着席後、両陛下とご夫妻が、黒豆と酒、みりんを煮た「九年酒(くねんしゅ)」を注いだ盃を交わされる。さらに、料理が並べられた膳に両陛下とご夫妻が箸を立てられる所作も予定されている。
最後に、両陛下からご夫妻にえんび服などの生地の目録を授けられる。
朝見の儀で、国事行為として予定されている立皇嗣の礼は終了する。
【立皇嗣の礼】儀装馬車「3号」 昭和、平成の立太子の礼でも使用
8日行われた「立皇嗣(りっこうし)の礼」で、秋篠宮さまは、中心儀式の「立皇嗣宣明(せんめい)の儀」を終えた後、馬車で皇居内の宮殿から宮中三殿へ移動された。使われたのは、宮内庁が所有する4種類の儀装馬車のうち、「3号」と呼ばれるもの。昭和27年の上皇さまの立太子の礼、平成3年の天皇陛下の立太子の礼でも使用された伝統のある馬車だ。
えび茶色が美しい漆塗りの車体は、全長約4・5メートル、幅約1・9メートル、高さ約2・2メートルで、重量は約1トン。車体の両側には、菊葉と唐草の模様があしらわれ、中央部分には金色の菊紋章が輝く。馬を操る「御者(ぎょしゃ)」が乗る台が前方に付いた「座馭式(ざぎょしき)」と呼ばれるタイプで、馬2頭が牽引(けんいん)して走る。
昭和3年の製造から90年以上たつが、修復やメンテナンスを繰り返しながら大切に保管され、皇室の重要行事に花を添えてきた。陛下の立太子の礼以来、29年ぶりの晴れ舞台となったこの日、古装束に身を包んだ秋篠宮さまが乗られた馬車は、宮殿前の東庭などを厳かに走り抜けた。

秋篠宮さまが皇位継承順位1位の「皇嗣(こうし)」となられたことを内外に示す「立皇嗣(りっこうし)の礼」の中心儀式「立皇嗣宣明(せんめい)の儀」が8日、皇居・宮殿「松の間」で執り行われる。
平成3年の天皇陛下の「立太子(りったいし)の礼」にならって行われるが、大正天皇から陛下まではご結婚前に儀式に臨んだため、今回はご夫妻で臨まれる近代以降初めての形となる。
国事行為として行われる宣明の儀は、8日午前11時に始まる。約50人の招待者を前に、陛下が秋篠宮さまが皇嗣となったことを宣明された後、秋篠宮さまもお言葉を述べられる。
続いて菅義偉(すが・よしひで)首相が「寿詞(よごと)」と呼ばれる祝辞を述べる。3年の陛下の立太子の礼では、在位中の上皇さまが「徳仁親王が皇太子であることを、広く内外に宣明します」などと述べられた。
午後4時半には、宣明の儀の後に陛下が初めて秋篠宮さまに会われる「朝見の儀」が同じ松の間で行われる。秋篠宮さまが両陛下に謝意を示され、両陛下もお言葉を述べられる。秋篠宮妃紀子さまも同席される。
儀式ではその後、両陛下とご夫妻が、黒豆と酒とみりんを煮た「九年酒(くねんしゅ)」を注いだ盃を交わされ、両陛下からご夫妻に祝い品として、えんび服などの生地の目録も渡される。
宣明の儀から朝見の儀までの間には、宮殿「鳳凰(ほうおう)の間」で、陛下が皇太子の守り刀である「壺切御剣(つぼきりのぎょけん)」を秋篠宮さまに渡される行事が行われるほか、秋篠宮さまが皇嗣として初めて、紀子さまとともに宮中三殿の殿上で拝礼される儀式も予定されている。
- 関連記事
-