米欧の軍事同盟、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は19日、ドイツ・ミュンヘン安全保障会議関連のオンライン行事で演説し、中国の台頭は「安保、繁栄、生活様式に大きな影響を与えかねない決定的な問題だ」と強調、中国と対峙(たいじ)する上で日本やオーストラリアなどの民主主義国と「関係を深めるべきだ」と主張した。
ストルテンベルグ氏は、中国とロシアは「自分たちの利益のために(国際社会の)ルールを書き換えようとしている」とも訴えた。
NATOでは昨年12月の外相理事会で有識者会議が、今月の国防相理事会ではストルテンベルグ氏が、中国の脅威への対応を強化する組織改革案を提示。今年開く首脳会議での採択を目指している。(共同)