
建国記念の日を祝う宮城県民大会(実行委員会主催)が11日、仙台市青葉区の電力ホールで開かれた。初代神武天皇は今の暦で2月11日に即位したとされ、出席者らは日本の歴史を連綿と紡いできた先人の営みに感謝し、皇室の弥栄(やさか)を祈っていた。
大会長を務める菊地恵一県議会議長は「悠久の国柄を次世代へと守り伝えるため、先人の偉業に学び、建国の古(いにしえ)に思いをはせたい」と語った。
仙台市の郡和子市長は、東日本大震災の被災者に寄り添われる天皇、皇后両陛下のお姿に「安らかな日々が1日でも早く戻るようにと被災地に思いを寄せてくださるお心は、復興への歩みを進めるわれわれにとって、大きな支えになる」と述べた。
自民党県連会長の西村明宏衆院議員は「多くの先人が人と人との絆を保ち、築き上げた社会を次世代につないでいくのがわれわれの務めだ」と強調した。
同党の高市早苗政調会長オンラインで記念講演し、「保守の思想とは、長い歴史の一時代をお預かりしていること、つないできた命の尊さを考えること、自分さえよければいいのではなく公共の利益のために貢献していくこと、それらを重んずる考えだ」と指摘。その上で、「長い歴史や先人に感謝しながら、次の世代にはもっといい日本にして引き継いでいきたい」と語った。