浜田靖一防衛相は8日、改定した国家安全保障戦略など「安保3文書」に基づき、防衛力の強化を着実に実行する決意を示した。
千葉県の陸上自衛隊習志野演習場で開かれた離島奪還訓練の視察後、記者団に「新たな戦略文書を策定して終わりではない。国民の期待と信頼に応えられるよう職責を果たす」と述べた。
視察したのは、パラシュート部隊の第1空挺(くうてい)団の「降下訓練始め」。
安保3文書では南西地域の防衛強化のため、空挺部隊などを機動的に運用すると明記している。浜田氏は隊員に「全力で職務に邁進(まいしん)してもらいたい」と訓示した。
訓練は、敵に占領された離島を輸送機からパラシュートで降下した隊員や、ヘリコプターの攻撃で奪還する想定で行われた。米軍のほか、オーストラリア、イギリスの両軍が初めて参加した。