fc2ブログ
03 月<< 2023年04 月  123456789101112131415161718192021222324252627282930  >>05 月
 

人権弾圧に目を閉ざす五輪協力は御免だ

日本政策研究センターより転送します。
http://www.seisaku-center.net/modules/wordpress/index.php?p=535

 四川大地震による被害により、マスコミ上ではチベット問題はもうほとんど終わってしまったかのような雰囲気になっている。「これはチャンス」と、政府内にはオリンピック開会式への皇太子殿下のご出席を改めて画策する動きが、またぞろ浮上しつつあるという。確かなことはわからないが、とんでもない話だ。

 確かに四川大地震は同情に値する事件だ。しかし、それにより、これまで問われてきた中国という国の非人間的な体質がどこか変わりでもしたのだろうか。

チベットとウイグルの現実については、本誌でもテンジン・テトン氏とドルクン・エイサ氏のインタビュー記事(『明日への選択』6月号。6月1日発売)を掲載しているのでそちらをお読みいただきたいが、中国本体での人権抑圧の現状も尋常な話ではない。

その暴虐に眼をつぶり、一体どんな顔で開会式にご出席いただくというのだろう。正直いって、そんなことを画策する関係者の神経といったものがわからない。
 この四月、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、毎年恒例の中国の人権に関する年次報告書を公表した。早速その日本語訳を手に入れて読んでみたが、その冒頭には以下のような一節があった。

 「現在起こっている弾圧の波の多くは、オリンピックにもかかわらず起こっているのではなく、実際にはオリンピックによって引き起こされているということがますます明らかになっている」(傍線原文)

 むろん、中国の人権問題は共産党政権誕生以来の本質的問題でもあるが、最近の特徴はむしろオリンピックをにらみ、社会を「浄化」し、世界に中国の「安定」と「調和」をショーアップすることを目的としていることに、その特徴があるという。

つまり、「オリンピックの安全」という尤もらしい名分により、人権活動家や政府批判分子の逮捕や弾圧が進められ、また政府の暴虐的な手段が正当化されているというのだ。

 報告書はそうした事例の多くを紹介するのだが、ここでは楊春林という人権活動家のことを紹介してみたい。というのも、彼は単に「オリンピックではなく人権がほしい」との横断幕を掲げ、署名運動の先頭に立ったというだけで、何と「国家転覆扇動罪」に問われ、五年の刑を言い渡されたとされるからだ。

彼は裁判中、「国家機密」に関わるという理由で弁護人をつけることも許されず、取調中には警察官の拷問も受けたという。のみならず、逮捕当初、彼は手足を伸ばされて鉄のベッドの四隅に鎖でつながれ、動くことが全くできない状態にされたともいう。

 ちなみにいえば、彼は開発と称して地元政府から一方的に耕地を奪われる農民に同情し、彼らとともに戦ってきた弁護士である(アルミ工場をリストラされ、その後法律を独学で学んだ)。活動の場としたのは黒竜江省だが、零下三〇度まで冷え込む冬場も徒歩で農民の所に出向き、彼らを支援したという。

以下は判決の日のことを報じる朝日の記事だ。

 「判決公判。被告席の楊氏は手錠と足かせをはめられ、振り返ることすら許されなかった。有罪に『中国に民主はない』と嘆いた楊氏は退廷時、両手でドアをつかみ、『息子にしっかり勉強するよう伝えてくれ』と叫んだ。傍聴席の長男に気づいていなかった。係官がスタンガンを楊氏につきつけて言葉をさえぎる。妻子は泣き崩れた」

 死屍累々という言葉があるが、筆者は北京オリンピックについて考える度に、決して大袈裟ではなく、この言葉を思い出す。それを開催するまでになった中国の大国化の陰で実行されてきたかかる人権弾圧の数々が思い浮かぶからだ。

それに眼を閉ざした中国との交流――そして何よりもオリンピックへの賛辞――などというものは、実はそれに手を貸すたぐいの犯罪にも等しい行為ではないか。そう思えてならない。

 ドイツの法学者マルティン・クリーレは、人間にとっての最も根源的な基本権は「恣意的な逮捕からの自由」であるという。「この権利がなければ人は常に脅かされ、精神的・政治的・宗教的もしくはその他一切の表現・行動は身体の自由を犠牲にしなければならず、人は不安の念に駆られて口を閉ざすだろうから」と彼はいうからだ。

とすれば、オリンピックはかかる基本権の否定の上に立つ記念塔でもあるのではないか。

 そんなものに協力することが両国民の「友好」である筈がない。(日本政策研究センター代表 伊藤哲夫)

関連記事


■緊急事態条項の国会審議を求める意見書採択

■22府県/4政令指定都市
(令和5年1月10日現在)

■宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、神奈川県、山梨県、新潟県、石川県、福井県、滋賀県、大阪府、和歌山県、島根県、山口県、徳島県、愛媛県、福岡県、熊本県

■千葉市・川崎市・大阪市・堺市


■夫婦同姓を維持し、旧姓の通称使用の拡充を求める意見書採択

■6府県/1政令指定都市
(令和4年5月4日現在)
■熊本県、福島県、栃木県、群馬県、石川県、長野県

■神戸市




■本会FACEBOOK■

憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会

美しい日本の憲法をつくる国民の会結成 http://prideofjapan.blog10.fc2.com/blog-entry-6361.html


■日本会議の動画を見る■
●日本会議のyoutubeを見る
■日本会議書籍コーナー■
  • このエントリーのカテゴリ : 未分類

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

日本人の心のよりどころ

 読売新聞は30日に日本人の宗教観の世論調査の結果を発表し、概要次のように解説していた。 読売新聞社が実施した年間連続調査「日本人」で、何かの宗教を信じている人は26%にとどまり、信じていない人が72%に上ることがわかった。 ただ、宗派などを特定しない...

核武装論者になったワケ

小生が核武装論者になったのは平成6年頃のことですので、もう10年以上も前のことな

コメント

18ぶっぱなしだふぃ!!

3341ヶ月分ぐらいまとめてぶっぱなしたら、女の顔どろっどろになってた(笑)
何が嬉しのかわからんが、その女「ありがと」って言いながら全部舐めてたぞ。。
http://c-melon.net/59/


 編集・削除ができます。
 管理者にだけ表示を許可する
 

憲法を変えよう

憲法を変えよう 美しい日本の憲法をつくる国民の会

最近の記事

プロフィール

日本会議地方議員連盟

  • Author:日本会議地方議員連盟
  •  日本会議(会長 田久保忠衛・杏林大学名誉教授)は、平成9年5月、各界代表や都道府県代表が参加して設立されました。元気で誇りある国づくりをめざして、超党派の国会議員懇談会(会長 古屋圭司)の皆さんとともに全国で国民運動を推進しています。

     このたび、日本会議に所属する全国の地方議員が連携し、地方議会から「誇りある国づくり」を発信するため日本会議地方議員連盟を設立しました。(平成17年3月6日)

     議員連盟では、外交、防衛、教育、文化などの国の根幹に関わる基本問題に連携してとりくむネットワーク作りを進め、「憲法・教基法」の改正をめざします。

     議員会員(年間1万円)には、会員専用サイトを設け、国会の動き、時局問題に対する見解、全国地方議会の動きなど国民運動情報を提供します。
    皆さんどうぞご入会ください。

    入会はこちらから

     ●日本会議地方議員連盟へのご入会の案内20070112155311.jpg

    ■設立趣意書

     戦後わが国は、日本の弱体化を企図した占領政策の桎梏から抜け出せないまま、外交、防衛、教育、文化などの国の根幹にかかわる基本問題について、多くの病弊を抱えたまま今日に至っている。

     近年、新教育基本法の制定、国民投票法案の成立、さらには防衛賞昇格など、戦後体制を脱却する動きは注目すべきである。しかしながら、その潮流はまだ大きなものとはなっていない。

     この時にあたり、今こそ発言し行動する真正保守の結集が問われている。ここに志しある地方議員は「誇りある国づくり」をめざす日本会議と連携し、地方議会よりその動きを起こし、日本の国柄に基づく新憲法制定へ向け日本会議首都圏地方議員懇談会を設立する。

     全国の良識ある地方議員が我々の趣旨に賛同され、あまたの先人が築いてこられた、この祖国日本を再建するため、我々は、下記の基本方針を掲げて献身することを誓うものである。

        (平成十九年十月六日)

    〈基本方針〉
      
    1、皇室を尊び、伝統文化を尊重し「誇りある日本」の国づくりをめざす。

    2、わが国の国柄に基づいた「新憲法」「新教育基本法」を提唱し、この制定をめざす。

    3、独立国家の主権と名誉を守る外交と安全保障を実現する。

    4、祖国への誇りと愛情をもった青少年の健全育成へ向け、教育改革に取り組む。

    私たちはめざします。
    全国に3000名議員集団を!

    「誇りある国づくり」を掲げ、皇室・憲法・防衛・教育等の課題に取り組みむ日本会議と連携し、地方議会を拠点に、次のような運動を推進します。

    ①改正された教育基本法に基づき、国旗国歌、日教組、偏向教科書問題など、教育改革に取り組みます。

    ②青少年の健全育成や、ジェンダーフリー思想から家族の絆を守る運動を推進します。

    ③議会制度を破壊しかねない自治基本条例への反対など保守の良識を地方行政に働きかけます。

    【役員紹介】

    役員一覧

カテゴリー

ブログランキング


閲覧者数平成19年8月15日カウンター設置

現在の閲覧者数: banner.gif←他サイトも参照下さい。

憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会


緊急事態条項を求める意見書



■7府県
2政令指定都市

(令和4年5月4日)


■山口県、愛媛県、山梨県、熊本県、栃木県、神奈川県、大阪府

■川崎市・堺市

通称使用の拡充を求める意見書



■6府県
1政令指定都市

(令和4年5月4日現在)

■熊本県、福島県、栃木県、群馬県、石川県、長野県

■神戸市

憲法改正早期実現国会議員署名




■  422名  (令和4年5月4日現在)




憲法改正の国会論議を求める意見書採択可決





地方議会にて43都道府県 /112市区町村(令和4年5月4日)



■石川、熊本、愛媛、千葉、香川、富山、兵庫、鹿児島、群馬、栃木、岡山、大分、宮城、山形、高知、佐賀、埼玉、山口、長崎、宮崎、和歌山、岐阜、神奈川、大阪、福井、京都、茨城、東京、徳島、静岡、新潟、秋田、山梨、福岡、滋賀、長野、福島、北海道、島根、鳥取、青森、奈良、広島

【北海道1】恵庭市【東北3】 三沢市、野辺地町(青森県➋) 二本松市(福島県❶)【関東32】 常総市(茨城県➊)/千葉市、酒々井町(千葉県➋)/久喜市、三芳町(埼玉県➋)/荒川区 中野区、目黒区、足立区、日野市、府中市、町田市、調布市、狛江市、小笠原村  (東京都➓)/横浜市 藤沢市 茅ケ崎市 逗子市 大和市 海老名市 座間市 秦野市 伊勢原市 厚木市 横須賀市 愛川町 寒川町 川崎市 平塚市 小田原市 箱根町(神奈川県⑰)【北陸8】舟橋村 立山町 入善町 滑川市 富山市(富山県➎)/羽昨市 七尾市 内灘町(石川県➌)【東海2】坂祝町(岐阜県❶) 飯島町(長野県➊)【近畿7】綾部市、伊根町、与謝野町(京都府➌)/大阪市 和泉市・貝塚市(大阪府➌)/田原本町(奈良県➊)【中国 1】 岩国市(山口県) 【四国 4】 松山市・今治市・四国中央市・東温市(愛媛県❹)【九州 46】 川崎町 遠賀町 大川市 篠栗町 芦屋町 行橋市 春日市 糸島市 大木町 北九州市 柳川市 福岡市 大野城市 大牟田市 久留米市 筑紫野市 那珂川市 八女市 新宮町 須恵町 遠賀町 糸田町 大仁町 嘉摩市 宗像市 豊前市 うきは市 飯塚市 直方市 宇美町 東峰村 香春町(福岡㉜)/鳥栖市・神埼市(佐賀県➋)/佐世保市・大村市・対馬市(長崎県➌)/合志市 多良木町 熊本市 八代市 玉名市 荒尾市 菊地市 天草市 菊陽町(熊本県➒)



辺野古移設賛同  地方議員署名


■現在署名数 1812名(231議会)




私たちのめざす 方針と活動



一、新教育基本法に基づいた教育改革と教科書採択を推進する

一、議場への国旗掲揚を推進し、地方から誇りある国づくりを提唱する

一、議会否定につながる自治基本条例を阻止し、議会活動を活性化する

一、ジェンダー思想を相対化する、家族の絆を守る運動を推進する

一、時局問題への対応を敏速に行う

一、研修会、講演会を開催し、会員相互の見識と親睦を深める

一、全国に3千名の地方議員ネットワークを形成する

…………………………………………………………………………

■【人権救済法案問題】
●人権侵害救済法案に反対する意見書案

※人権侵害救済法案の問題点について

…………………………………………………………………………

■【自治基本条例問題】   
議会否定につながる自治基本条例の阻止を

①自治基本条例の問題点について

②外国人に対する住民投票権の付与について

……………………………………………………………………………

■【議場の国旗掲揚推進】
地方議会議場での国旗掲揚について

……………………………………………………………………………

■【外国人参政権問題】
●外国人参政権に反対する意見書採択について

反対決議は362市町村議会(H22年9月1日現在)

慎重議員署名4071名・535議会(同年9月1日現在)

慎重首長署名568自治体(7県知事221市区340町村長・同年9月1日現在)

………………………………………………………………………………

 

尖閣諸島上陸許可要望議員署名


      ↓
■議員署名用紙

現在 4182名
(387議会)

詳細はこちらをクリック

石垣市長・議長連名のお願い文ご活用下さい
      ↓
●石垣市連名の議員署名のお願い文







 
 
 
 

議会否定の自治基本条例