http://www.mbs.jp/news/jnn_4029363_zen.shtml
新年を迎えるにあたり、天皇陛下は「即位してから満20年、これからも国と国民のためにつくしていきたい」との感想をよせられました。
木のおもちゃで仲良く遊ぶ皇太子ご夫妻の長女・愛子さまと、秋篠宮家の長男・悠仁さま。いとこ同士の微笑ましい姿を、天皇・皇后両陛下が笑顔で見守ります。
陛下は体調不良のため天皇誕生日の際の記者会見を取りやめましたが、一般参賀は予定通り出席され、元気なお姿を見せました。
新しい年を迎えるに当たり、陛下は「我が国においても経済情勢が悪化し、多くの人々が困難な状況におかれていることに心が痛みます」、「即位してから満20年、皇后と共にこれからも国と国民のために尽くしていきたいと思います」との感想を寄せられました。(01日05:13)
産経新聞■天皇陛下 新年を迎えご感想 絆を大切に助け合って
健やかに新年をお迎えになる天皇ご一家=平成20年12月12日、皇居・御所(宮内庁提供)
天皇ご一家は1日、平成21年の新春を迎えられた。陛下は今月7日にご即位20年、4月10日には皇后さまとのご結婚50年を迎えられ、今年は大きな節目の年になる。
陛下は新年にあたってご感想を発表し、世界的な金融危機による日本の経済情勢の悪化について、「多くの人々が困難な状況におかれていることに心が痛みます。国民の英知を結集し、人々の絆(きずな)を大切にしてお互いに助け合うことによって、この困難を乗り越えることを願っています」と述べられた。
陛下は昨年12月、不整脈や血圧上昇のため一時公務を控えられた。その後の検査で胃腸にストレス性の炎症が見つかったことから、年始の諸行事はご負担を考慮して一部軽減される。
今年は、平成2年に即位の礼が行われた11月12日に合わせて、政府主催の天皇陛下ご即位20年を祝う記念式典が行われ、記念貨幣も発行される。一方、夏には両陛下が国賓としてカナダを訪問される方向で調整が進められている。
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■天皇陛下のご感想(全文)
昨年は、台風の上陸もなく、自然災害による犠牲者の数は、例年に比べれば少なかったのですが、岩手・宮城内陸地震及び岩手県沿岸北部を震源とする地震によって、山間部に大きな被害がもたらされ、人命が失われたことは痛ましいことでした。日本の厳しい自然のもとでは、皆が防災に対する認識を更に深めることが大切であると思います。
また、秋以降、世界的な金融危機の影響により、我が国においても経済情勢が悪化し、多くの人々が困難な状況におかれていることに心が痛みます。国民の英知を結集し、人々の絆を大切にしてお互いに助け合うことによって、この困難を乗り越えることを願っています。
今年は、私が即位してから満20年、そして、私どもが結婚してから満50年にあたりますが、歳月の流れにいろいろと思いを致しております。皇后と共に、これからも、国と国民のために尽くしていきたいと思います。
■両陛下のお歌8首
新年にあたり、宮内庁は天皇、皇后両陛下が昨年中に詠まれたお歌のうち、計8首を発表した。両陛下とも、新潟県中越地震で大きな被害を受けた旧山古志村(現長岡市)を昨年9月に訪問、復興状況を視察した際の思いをお歌に託された。また、10月に奈良市の正倉院を訪問した際の心情も詠まれている。
【天皇陛下】
〈皇居東御苑〉
江戸の人味ひしならむ果物の苗木植ゑけり江戸城跡に
〈日本ブラジル交流年・日本人ブラジル移住百周年にちなみ群馬県を訪問〉
父祖の国に働くブラジルの人々の幸(さち)を願ひて群馬県訪ふ
〈岩手・宮城内陸地震〉
災害に行方不明者の増しゆくを心痛みつつ北秋田に聞く
〈中越地震被災地を訪れて〉
なゐにより避難せし牛もどり来て角突きの技見るはうれしき
〈正倉院事務所修補室〉
宝物(ほうもつ)の元の姿を求めむとちりを調ぶるいたづき思ふ
【皇后さま】
〈北京オリンピック〉
たはやすく勝利の言葉いでずして「なんもいへぬ」と言ふを肯(うべな)ふ
〈旧山古志村を訪ねて〉
かの禍(まが)ゆ四年(よとせ)を経たる山古志に牛らは直(なほ)く角(つの)を合はせる
〈正倉院〉
封じられまた開かれてみ宝の代代(よよ)守られて来(こ)しが嬉しき
=原文のまま
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