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「憂国忌」に参加して

大谷さんよりご投稿いただきましたのでご紹介します。

さる11月25日夜、九段会館大ホールで三島由紀夫没後35周年「憂国忌」が開催された。これまで 出席したい気持ちはあったが機会が無く、初めての参加であった。6時開会であったが、5時頃から多くの人が集まり始め、憂国忌への人々の関心の強さがうかがえた。特に女性や若者の数が多いのには驚かされた。今や憂国忌は「歳時記」にも季語として載るようになり、憂国忌は文壇行事から国民的行事になったといえる。

さらに驚くべきことは、この事件の衝撃が日本のみならず海外にも及んでいることである。花のパリでも憂国忌が開かれ、30周年にはローマで「ローマ憂国忌」が行われたという。アメリカでもサイデンステッカー氏がミシガン大学で行った講演会には猛吹雪の中、大勢の人が押しかけ満席になったそうである。

世界の知識人が三島由紀夫の行為と死の謎を探ろうとし、大きな影響を受けているのである。筆者にとっても 35年前の衝撃は今でも消えてはいない。初めてこのニュースに接したとき、何か異様な事件だと思ったが、その後三島由紀夫の生前の主張や、いろいろな評論を読んで次第に彼が何を言いたかったのかが分かるようになってきた。

当夜の式次第は第一部と第二部に分かれており、第一部は鎮魂際であった。乃木神社の高山宮司が斉主を勤められ厳粛に式が進められ、身の引き締まる思いであった。その後世界的にも有名なカメラマン細江英公氏のスライドによる「薔薇刑」(三島由紀夫を被写体とした写真集)の解説があった。

三島由紀夫の小説家以外の芸術的才能をうかがわせる興味ある話であった。第二部は記念シンポジュームで司会が三島の演劇での弟子であった女優の村松英子さん、井尻千男、入江隆則、サイデンステッカー、西尾幹二の諸先生がパネラーとして参加され、それぞれ三島由紀夫への思いや、親しい交流の思い出を語られた。

時間が限られ慌ただしい感もあったが、皆それぞれ味のある話しで大いに感銘をうけた。(紙面の関係で詳細は割愛する) 9時を過ぎて散会となったが、あらためて三島由紀夫の偉大さに打たれるとともに、今日の日本の現状を深く憂うる一夜でもあった。

多くの識者が論じていることであるが、三島由紀夫が何故偉大であるのか筆者なりに考えてみると「物事の本質を鋭く見抜き、それを敢然と主張し最後に己の信条に身をもって殉じた」点ではないかと思う。彼が自決する数ヶ月前に残した言葉がある。

「私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このままいったら『日本』はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機質な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、ある経済大国が極東の一角に残るであろう。それでもいいと思っている人達と、私は口をきく気にもなれなくなっているのである」(産経新聞、昭和45年7月7日付け)

「日本がこのままでよいのか」という三島由紀夫の切ない思いが痛いほど伝わってくる一文である。その思いを訴えるがそれが全く反響してこない、その虚しさ、そしてそれに負けまいとし、自決という究極のドラマにより眠れる日本人の目を覚まそうとしたのではないかと思う。そして時間の経過とともに、三島由紀夫のこの行為が日本人の心の底に眠っている民族意識そして歴史の重要性を目覚めさせる一つのきっかけとなっているような気がするのである。

三島由紀夫の出発点は、日本が戦争に敗れ主権を喪失した時代であった。すなわちあらゆる価値感が極めて混乱した時でもあった。西洋の小説かと思うばかりの作品から始まり、日本が主権を回復した後にはギリシャ文明への傾倒が見られる。さらにそれを突き抜けて、日本ロマンへの回帰が鮮明になっていくのである。三島の晩年に唱えた「日本の伝統を守る」とは「生命をかけて天皇を守り抜く」ことに収斂されていくのである。

そのために自衛隊に向かって「アメリカの傭兵であってはならぬ」自分たちが何を守るのか、何に忠誠を誓うのかを厳しく問いかけたのである。70年安保の時に憲法改正ができぬのなら、一大騒乱を引き起こし自衛隊の治安出動により一気に戦後体制を革新するのが三島の狙いであった。そのことは35年前、彼の自決の前に表明された「檄」に明らかである。その中で彼は次のように言っている。

「もっとも名誉を重んずべき軍が、もっとも悪質な欺瞞の下に放置されてきた。自衛隊は敗戦後の不名誉な十字架を負い続けてきた。自衛隊は国軍たりえず、建軍の本義を与えられず、忠誠の対象も明確にされていない。自衛隊が目覚めるときこそ、日本が目覚める時である。憲法改正により自衛隊が建軍の本義に立ち、真の国軍となる日のために微力をつくしたい」

三島由紀夫と同じように、筆者も日本の軍隊の建軍の本義とは「天皇を中心とする日本の歴史・文化・伝統を守る」 ことにしか存在しないと考えている一人である。幸い最近憲法改正の国民的議論が沸き起こってきており、自民党も憲法改正の試案を発表している。

しかしこれは三島の考えたものとは相当に隔たりがあるので、まだまだ油断は出来ない。天皇に関しても皇室典範改正の動きが出てきているが、これはまことに面妖なもので天皇制廃止への第一歩を踏み出す大いなる陰謀と思われる。

いずれにしても日本人一人ひとりが35年前三島由紀夫の一命を賭して投げかけた重い命題を、逃げることなく真正面に受け止め真剣に考え、それを具体的な行動に移して行くことが今こそ求められているのである。それが彼の遺志を継ぎ、彼の霊に答える道であるといえよう。

帰りの電車の中で学生の一団が通路に座り込み大きな声で騒いでいた。周りの乗客はこれには全く無関心で、一心不乱に携帯電話を覗き込んでいた。隣席のサラリーマン風の人が読んでいる夕刊を見ると千葉の建築士が構造計算書を偽造した事件を報道していた。

このようにあらゆる面で道徳・秩序が崩壊しているのが現在の日本の実情なのである。もし三島由紀夫が現在の日本によみがえってきたら、なんと言い、どんな行動を起こすのであろうか。再び同士を集め国会議事堂の前で檄をとばし、再び自決するのであろうか。電車の窓の外の風景を見ながらぼんやりとそんなことを考え家路についたのであった。合掌         文責:大谷
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  •  日本会議(会長 田久保忠衛・杏林大学名誉教授)は、平成9年5月、各界代表や都道府県代表が参加して設立されました。元気で誇りある国づくりをめざして、超党派の国会議員懇談会(会長 古屋圭司)の皆さんとともに全国で国民運動を推進しています。

     このたび、日本会議に所属する全国の地方議員が連携し、地方議会から「誇りある国づくり」を発信するため日本会議地方議員連盟を設立しました。(平成17年3月6日)

     議員連盟では、外交、防衛、教育、文化などの国の根幹に関わる基本問題に連携してとりくむネットワーク作りを進め、「憲法・教基法」の改正をめざします。

     議員会員(年間1万円)には、会員専用サイトを設け、国会の動き、時局問題に対する見解、全国地方議会の動きなど国民運動情報を提供します。
    皆さんどうぞご入会ください。

    入会はこちらから

     ●日本会議地方議員連盟へのご入会の案内20070112155311.jpg

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     この時にあたり、今こそ発言し行動する真正保守の結集が問われている。ここに志しある地方議員は「誇りある国づくり」をめざす日本会議と連携し、地方議会よりその動きを起こし、日本の国柄に基づく新憲法制定へ向け日本会議首都圏地方議員懇談会を設立する。

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…………………………………………………………………………

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…………………………………………………………………………

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……………………………………………………………………………

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……………………………………………………………………………

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………………………………………………………………………………

 

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