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寛仁親王殿下:「一度切れた歴史はつなげない」女性天皇に異議

毎日新聞 1月4日の寛仁親王殿下とのインタビューの記事をご参考までに転送いたします。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060104k0000m040054000c.html

寛仁親王:「一度切れた歴史はつなげない」女性天皇に異議

昭和天皇が自らの神格性を否定し、後に人間宣言と呼ばれた「新日本建設に関する詔書」が発表されたのは、終戦翌年の1946年1月1日だった。4日後に生まれた昭和天皇のおい、寛仁親王殿下が毎日新聞の単独インタビューに応じ、皇室の歩みや将来像などについて語られた。殿下は「(詔書について)昭和天皇ご自身は『自分は戦前から何も変わっていない』とおっしゃっていた」と明かすとともに、皇室の役割を「光の当たっていないところに光をあてるもの」との考えを示された。

皇室典範改正問題についての質問にも応じ、「政治を超えた歴史の問題」との認識のうえで、男系による皇位継承の伝統を踏まえ、「一度切れた歴史はつなげない。腰を据えて議論すべきだ」とした。「皇室典範に関する有識者会議」が出した「女性・女系天皇の容認」の結論に異を唱えた形だ。

殿下は既に福祉団体の会報のエッセーで、元皇族の皇籍復帰や女性皇族に養子を取ることを認めることなどによる男系男子継承方法を示しているが、「過去にはこうした方法で、皇位継承の危機をたびたび回避してきた」「先人が築き上げた貴重な財産(方法)にならって、できるだけの手を尽くしていくべきだ」とした。

「人間宣言」については、「戦前・戦中と戦後を区別し、新しい日本に向かうという意味があった」と位置づけた。また、皇室のあり方について「日本民族の知恵が権力を持たせないようにしてきた。国を守っていくために必要な存在」とした。【大久保和夫】

 ◇インタビューの要旨

昭和天皇の「人間宣言」の4日後に生まれた寛仁親王殿下。その生い立ちは戦後の皇室の歩みと重なる。皇室の「来し方行く末」を、内側から語られた。要旨は次の通り。

■人間宣言

終戦の御前会議で陛下(昭和天皇)のご意見をと奏上し、そこで陛下が「平和を望む」とおっしゃったことが、後に「ご聖断」となった。人間宣言も同じで、用語自体はメディアが勝手に作ったものだ。

人間宣言が、戦前・戦中と戦後を区別した新しい日本に向かうという詔書であるのは事実だが、陛下とお話ししたとき、戦前・戦中・戦後を通して、ご自身は「何も変わっていない」とおっしゃっていた。現人神というのもみんなが勝手に言っていたことだ。

■昭和天皇のこと

皇族のあり方について、2度じっくりとお話をうかがう機会があった。その際、ご自身の意思で発言・行動されたのは、2・26事件と終戦の決断の2度だけだとおっしゃっていた。2・26事件では内閣が機能しなくなって、終戦では御前会議で意見が割れたからで、どうしても判断されなければならなかった時だ。

このご発言には大変驚いたが、後に記者会見でご自身で語られたので安心して今、このように話せる。立憲君主というお立場を十二分にお分かりになってのことだったと思う。

そして、公平無私であられた。いろんな方の話を聞かれて、よく事情をご存じだった。戦前、戦中、戦後を通じて多くの人に会われて話を聞き、激動の時代を生きてこられたわけだから、陛下には勝てない。

しゃべり方は、「あ、そう」が多くてお上手とは言い難いが、パーティーなどでも部屋にお入りになれば、みんなの視線が自然と集中してしまう、そういうすごさがおありになった。

■皇族のあり方

皇室は、一部の例外を除いて権力を握ることがなかった。権力を持つところと、皇室を分けてきたのは、大和民族の知恵だと思う。国を守っていくためにそういう形になった。外国の王族の中には、パワーの論理が働いて権力を握ったりしたから、その後つぶれたケースもある。

皇室は悠久の歴史の中で常に受動態であった。突き詰めると、存在することに意義があるということだ。政治や営利にも関与できないし、ある意味「ニッチ(すきま)産業」だ。

政府や行政も、国民のためにいろんなことを展開していくが、足らざるところはある。皇族がそれを補い、光が当たっていないところに光を当てる。それぞれの皇族が、国民の要望、希望に沿っていくことが大事だ。

■皇室典範改正

皇室のあり方に関する問題を有識者会議による1年、三十数時間の議論で決めてしまうことに素朴な疑問を抱く。この問題は、政治を超えたものだ。多くの国民が歴史を理解したうえで大いなる論議がわき上がって、国会で、審議に審議を重ねて結論が出ればと思う。男系で継いできた歴史は、一度切ってしまえばつなげないことを分かってほしい。

皇位継承をめぐってはいくつかの危機があったが、これまで回避してきた。10親等ぐらい離れた傍系から皇女に婿入りしたり、宇多天皇のように臣籍降下したのに復活して皇太子になり、その後天皇になったケースもある。

1947年に臣籍降下した11宮家の当主にカムバックしていただいたり、養子ができるようにするなどの方法がある。できるだけの手段を講じるのが先だ。すべての手を尽くしたうえで、駄目なら仕方がない。

11宮家の復帰には、60年間一般の中で生活してきたので違和感があるというが、異様な意見だ。菊栄親睦会という昭和天皇のご親族が集まる会がある。旧宮さま、元宮さまとの付き合いは深い。

むしろ愛子さまの夫になった人が、突然「陛下」と呼ばれる方が違和感が強いのではないか。

毎日新聞 2006年1月3日 19時58分 (最終更新時間 1月4日 0時12分)

**************************

三笠宮寛仁親王殿下は、「文藝春秋」2月号でも、櫻井よしこ氏のインタビューに答えるという形式で、ご意見をお述べになっておられます。

宮内庁長官が、記者会見で苦言を言いましたが、2000年来の伝統に徒に手をつけようという事態に対して、当事者であられる皇族の方々のお声を封じ込めるということ自体が重大な問題ではないでしょうか。皇室を取り巻く「君側の奸」の厚い壁が皇室と国民の紐帯を阻もうとしているこの状況の中で、三笠宮様のお声は、玉のみ声の代弁であると率直に思います。

本日(1月16日)の産経新聞の正論において入江隆則氏が書かれていましたが、「正当性なき皇位ほど脆いものなし」との主張は、傾聴に値すると思いました。旧宮家の血を引く竹田恒泰氏が出された「語られなかった皇族たちの真実」の中にも、むしろ男系男子にこだわってきたことが万世一系と言われる少なく見積もっても1500年以上にわたる皇室を存続せしめてきた理由ではないか、という意見を述べておられます。

現在は過去の祖先から継承した現在であり、現在に生きる人間は、祖先から継承したものを将来子孫に伝えていく責務がある。そこに叡智を絞らずに、現在の必ずしも本質的でない通念や観念を優先させて歴史・伝統を軽視することは許されない人間の傲慢であると思われます。

「女帝」と「女系」は根本的に異なる存在であり、前者の「女帝」は長い皇統の歴史の中で変則的に出現した「男系女子」による即位の例はありますが、後者の「女系」は、歴史上その例は皆無だという、基本的な事実を先ず国民全体が、前提として認識した上で、次の議論に進めるのであって、「愛子様」への思いだけで先走っていい問題ではありません。

日本の歴史の中で3度あった皇統断絶の危機を乗り越えた先人の叡智に徴すれば、現在の状況を乗り越えることは十分に可能であるという有力な見方が、少しづつではありますが認識されるようになって来ているように思われます。拙速な議論で、軽々しく皇位継承の根本原則を変更することは、断じて許されません。

今年の通常国会に、「女系」容認の法改正をしようとしていますが、事は憲法改正以上に重大な問題であり、国家の基本原則の変更=革命に他なりません。国民的議論が行われているとは到底言えない現状の中、当事者であられる皇室のご意向を公式に反映させる回路もないままに、内閣府官僚の独走を許してはならないと思います。体制に巣食う革命勢力が一気に推し進めようとしている静かなる革命に対して、一刻の猶予もない状況に立ち至っていると存じます。

(文責:日本会議広島事務局/井坂信義)

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女系制への移行は、建国王朝・神武朝の終焉

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…………………………………………………………………………

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…………………………………………………………………………

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……………………………………………………………………………

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……………………………………………………………………………

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………………………………………………………………………………

 

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