「日本の伝統的な子育て」を取り戻すことが親学である

また、今回親子室を準備させて頂き、親子室自体は２度目だが、今回は力をいれて準備をさせて頂いた。総勢１５名の子供達を預かる事となり、子供達にも「天皇陛下　御即位から二十年」のＤＶＤを見せたり、国生みの紙芝居を行った。

真光様のお子様が中心であったが、２歳の子が、正座して紙芝居を真剣に聞いていたそうである。当日は、運営スタッフが３５名、大変なご奉仕の精神で献身的に、取り組んで頂いた。

　愈々、講演会に入っていき、高橋先生は、７０分の予定の時間の所、質問も含め90分に渡りお話を頂いた。

先生は、まず発達障害の子供は早期発見・早期対応をすれば大幅に減らす事ができるという事例を出され、２歳迄に対応すればほぼ健常となり、３歳迄で半々、４歳以上では効果が少なくなるという分析も紹介された。現代は、「様子をみましょう」という治療が主で、なかなか早期に対策がとられない状態だそうだ。

先生は、この予防に日本人が昔から行ってきた「日本の伝統的な子育て」を取り戻せば良いのだと述べられた。日本の型を継承する事で、子供の興味関心とは関係なく、まず親が生活全般で手本を示し、会津藩の「什の掟」の最後の「ならぬものはなれぬものです」という言葉を引用され、自律の精神を培う事の重要性を示された。

そして、以下

①温かい表情で子供と接する事
②「お前は、俺の宝だ」と、親が子供を前面的に愛する事
③ダメだという否定的な言葉を使うのではなく、肯定的な言葉を使う事
④感動を分かち合う事（例えば「綺麗な花だね」と一緒になって感動する。都会の子達が田舎で研修した折、夜空に輝く満点の星空を見て、ブツブツのじんましんみたいで気持ち悪いと言った子供の事を紹介され、それまで親と一緒に感動した体験がなかったからだという事たった）

の４点を、本当に日常的にいかに実践出来るかが大切な事であると話された。

　参加者のアンケートによれば、子育て世代の方は「あるべき姿を教えて頂いた」と、とても感動されており、「良かった、①しっかり抱いて、②下に下ろして、③歩かせる、これから少しずつ実践してゆきたい。遅いと言う事はない」という孫育て世代の方の感想もあった。また「今の時代、父子・母子家庭はどのように育てさせてもらえば良いのでしょうか？」という質問を始め、50枚ものアンケートを回収する事が出来た。

　本当に、貴重なお話を頂いた高橋先生、お忙しい所ご参加頂いた皆様、そして、会を支えて頂いたスタッフの皆様誠にありがとうございました。お疲れ様でした。