男と女は支配、服従の関係と認識している男女共同参画局

事 務 局　場合によっては性別だけになるかもしれないと思います。

委 員 長　どこが。

事 務 局　要するに「性別による偏りがないよう配慮され」と。

委 員 長　「性別による偏り」だったら全然意味がないわけでしょう。社会的・文化的に形成されたというのだったら、性別による偏りといったら、性別の中にいろんな概念があって、性的な性別による偏りがないというふうにみるのか、社会的・文化的に形成された性別かと。

まさに我々がやっているのは社会的・文化的に形成された性別というところがこの問題の出発点でしょう。意思決定への参画ということは、機会均等というのは。

委員長代理　ここが分かったといったら、これは基本法大賛成というふうになるということなのです。それをうんと言ってくれない限り、ある意味で試金石といいましょうか。

委 員 長　だけれども、条約の中でもこういう文章はないのですか。

事 務 局　条約にはありません。

委 員 長　国際的条約にも。

事 務 局　はい。

‥‥　略　‥‥

委　　員　ジェンダーというのは何かという、ただ、それが社会的・文化的に形成された性別であり、更にフェミニストであれば、それは単に違っているけれども、対等だというたぐいの区別ではなくて、支配従属といいますか、

資源の配分というのが不均等な縦の関係になっているというふうに理解するわけですけれども、前段のところまでは、社会的・文化的に形成された性別であって、生物学的性別であるセックスとは区別されるというところまでは、今は世界中で見て反対する人はまずいないというふうに思いますけれども、

後段のその中に支配従属関係が既に織り込まれているという解釈については反対する人もいるでしょうから、前段のところだけとって使うことは構わないのではないかと思いますけれども。

○

以上のように、男女共同参画社会は、

①生物学的性別とは別に社会的・文化的に形成された性別がある
②社会的・文化的に形成された性別は支配・服従の関係にある

とのフェミニズムの考え方（思想）を普及し、男性によって女性が支配された社会（伝統や文化、慣習等）を壊し、女性が個人として自由にのびのびと生きていく社会を作り上げるというものです。

いわば、国家や社会、家族からの女性の解放が男女共同参画社会の目的です。従って、多くの国民が男女の特性を尊重し、お互いの特性を生かしながら共同社会を作る認識とは全く異なる考えであります。

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