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なぜ今、教育基本法改正なのか「伝統・文化の尊重」と「愛国心」をめぐって

与党幹部が今国会成立へ意欲!

●教育基本法を巡る動き

 12年12月首相の私的諮問機関「教育改革国民会議」が最終報告で改正の必要性を提言して以来、文科省、中教審で教育基本法の見直しが議論されてきた。15年、自民・公明の与党協議会「教育基本法改正に関する協議会」が中間報告を発表。愛国心の明記について自民党は「国を愛する心」と表現、公明党は「国を大切にする心」との案を出して対立。計約60回の検討会を重ねたが折り合いがつかなかった。17年には文科省が仮要綱案を示したが、愛国心の表現は自民・公明党の両案を併記した。
 
今年1月武部自民幹事長が今国会での法案提出をめざす発言をし、また安倍官房長官は今国会での法改正の実現と、「国を愛する心」を涵養する教育をしっかり書き込みたいと明言している。

「愛国心」明記の教育基本法改正案 超党派議連まとめる(朝日新聞 3/23)

昨日(3月23日)、教育基本法改正促進委員会(最高顧問 森 喜朗前首相、西岡武夫元文部大臣)の総会が開催され、新教育基本法条文案が承認されました。

教育の目標に「愛国心の涵養(かんよう)」と明記するなど、保守色を強調しているのが特徴だ。

本条文案は、自民、公明両党間で表現の調整がついていない愛国心の項目について、公明党が反発する「愛国心」との表現を使用。宗教教育の項目では、やはり公明党が反発する「宗教的情操の涵養は(中略)教育上特に重視する」との条文を盛り込んでいます。

この条文案を起草した国会議員の座談会が行われましたので、下記にご紹介いたします。

【議員座談会】なぜ今、教育基本法改正なのか
「伝統・文化の尊重」と「愛国心」をめぐって


古屋圭司 ふるや けいじ
衆議院議員(無所属・岐阜5区)

昭和27年岐阜県生まれ。成蹊大学経済学部卒。平成2年に衆議院議員(自由民主党・岐阜県5区)初当選、現6期目。文部科学委員長、経済産業副大臣、自民党副幹事長を歴任。著書に『サッチャー改革に学ぶ教育正常化への道』(PHP、共著)

高市早苗 たかいち さなえ
衆議院議員(自由民主党・奈良2区)

昭和36年奈良県生まれ。神戸大学経営学部卒。(財)松下政経塾卒塾。平成5年に衆議院議員に初当選、現4期目(自由民主党、奈良2区)。衆議院文部科学委員長、経済産業副大臣などを歴任。『アズ・ア・タックスペイヤー』(祥伝社)など著書多数

松原 仁 まつばらじん
衆議院議員(民主党・東京3区)

昭和31年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。松下政経塾で学び、東京都議会議員を経て、平成12年に衆議院議員(民主党・東京3区)に初当選、現3期目。「拉致議連」事務局長代理。著書に『サッチャー改革に学ぶ教育正常化への道』(PHP、共著)

古川禎久 ふるかわよしひさ
衆議院議員(無所属・宮崎3区)

昭和40年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒。建設省(現・国土交通省)、衆議院議員政策担当秘書などをへて、平成15年に衆議院議員(自由民主党・宮崎3区)に初当選、現2期目。

 教育基本法改正が具体的な政治日程に上りつつあるが、「国を愛する心」の表現などをめぐって、自民公明両党による与党協議が現在も続けられている。一方、平成十六年二月二十五日に結成された超党派議連「教育基本法改正促進委員会」(最高顧問、森喜朗前総理大臣、西岡武夫元文相。

国会議員三百七十八名加盟)は、民間教育臨調(会長、西澤潤一首都大学東京学長)と提携して、「愛国心」を謳うなど、われわれが理想とすべき新教育基本法案(骨子)を作成、去る平成十七年十月二十八日の教育基本法改正促進委員会の総会で、同骨子案は了承された。そこで、関係議員による座談会を開催、議連案作成の動機や意図について語っていただいた。

●世界に対して「日本」は大きな貢献ができる

― 新しい教育基本法に盛り込む表現を「国を愛する心」と「国を大切にする心」のどちらにするかをめぐって与党の自民党と公明党とが二年以上にわたって激しい論議を続けています。

 この与党協議に呼応して、超党派議連の「教育基本法改正促進委員会」がこのほど、政府与党案とは別に「新教育基本法案(骨子)」(以下「議連案」と略称)を作成しました。

 ところが、「教育基本法が変わっても学校教育には関係ない」という意見や、「教育基本法が改正されると、どこが変わるのか判らない」といった意見が多く見受けられます。そこで、この議連案を実際に作成された国会議員の皆さんに集まっていただき、教育基本法改正がどのような影響をもたらすのか、説明していただきたいと思います。

 ただ議連案では、「愛国心」や「伝統文化の尊重」だけでなく、「宗教教育」や地域・学校・家庭との関係、国と地方自治体と学校との関係、教育行政など多岐にわたるテーマが扱われていますので、ここでは「愛国心」と「伝統・文化の尊重」という教育理念に絞りたいと思います。

 まず「前文」ですが、「人類社会の課題」に対して「独自の文化による日本の貢献」をしていくためにも、「国際的視野をもって伝統と文化を継承する教育」をしていくという大きな構えで「人類」「日本」「国民」の三者の関係を論じているわけです。

言わば、「世界の中の日本」という視点がかなり強調されているのですが、なぜこうした視点で「前文」が書かれたのかから説明していただけますでしょうか。

古川★世界のさまざまな課題に対して、独自の文化をもった日本は大きな貢献ができるという確信が、「前文」にこめられているのです。

 例えば、平成十六年二月から、イラクの復興支援のためイラクの地方都市サマーワに自衛隊が派遣されています。サマーワに到着した陸上自衛隊は、宿営地の周りに、警備用の防護柵を張り巡らしたのですが、この柵は、自衛隊二名、イラクの方八名で計十名のチームを幾つか作って区間を決めて作りました。

有刺鉄線の柵ですから、もつれてこんがらがる。そのとき日本の自衛官は率先して有刺鉄線の下にもぐりこんで服をぼろぼろにしながら作業を進めた。イラクの再建のために率先して汚れ仕事も厭わず働く日本人の様子を見て、地元のイラク人たちは、「凄いな、日本人は。これが他の国の部隊だったら、『お前、これをやれ』と命じてやらせるはずだ」と感激した。

そして、夕方の作業時間を過ぎても、イラク人たちが「もう少し作業を頑張ろう」と言って作業を続け、防護柵はあっという間に完成したそうです。

 陸上自衛隊の、ひげの佐藤正久隊長からこの話を伺って、「サマーワの自衛官こそ日本の心、日本文化だ」と思いました。イラクの人達は「日本人は、自分たちを決して見下さない。

どんな仕事でも、ともに喜び、ともに苦しみ、やってくれる民族だ」と、口々に称えてくれている。似たような話を、同じくPKO部隊として自衛隊が派遣された東チモールの大統領からも聞きました。

 ですから、議連案の「前文」は、日本の「和を重んじる文化」というのでしょうか、「共に生きるという生き方」というのでしょうか。日本人が身に付けている文化というものは、国際社会で活躍していく時、大きな力になることを自覚しようという趣旨だと思います。

松原★私も、日本文化は人類の課題解決のために大きな役割を果たすことができると思いますね。

環境問題、エイズ問題など国境を越えた人類的課題を取り組むためには、多くの国々との間にある一定の共通の価値観が必要になってくる。それぞれの国家・民族の文化を尊重しつつ、相互理解を深めながら多国間の協力体制を築いていく。そんな困難な国際協力を主導していく力が、日本にはあると思います。

 なぜなら、日本は明治時代までは「和魂漢才」、明治以降は「和魂洋才」と、自らの独自性を守りつつ、中国や欧米の文化を受け入れ、許容してきた。このような許容力のある日本文化のあり方は、世界の中では極めて稀であるとともに、だからこそ国際協力において極めて重要な役割を果たすことができると思うんです。

高市★確かに国際協力は大事ですが、実効あるものとするためには「前文」にあるように、私達自身が「わが国の豊かな伝統と文化に立脚」することがまず必要でしょう。

礼節を尊び、法を守り、ご先祖様から受け継いだ大事な生命を守り、自分を生み育ててくれた親に感謝し、孝行を行うといった優れた文化を再認識して、「秩序ある道義国家」を自分の足元から造っていく。家庭、地域社会、国家という日本人自らの足元をしっかりとさせていくことを見失ってはいけないと思います。

 ところが、残念なことに、礼節や親孝行といった、日本人が古来大切にしてきた価値は何か古臭いもののように受け取られますし、まして「愛国心」などというと右翼や軍国主義者のように見られてしまう。

しかし、そうした「古臭い」と言われる価値観が崩壊してしまったことが、家庭の崩壊や犯罪の増加につながっているわけです。日本の国内が荒れていては、他国に目を向ける余裕が無くなりますし、日本人としての礼節など当たり前の価値観を身に付けないまま、外国に行って果たして何をするのでしょうか。

 伝統や文化は、自分の外にあるものではない。内面的な価値観もまた、伝統なのです。そうした価値観を再確認し、しっかりと次の世代に伝えていく、そこから世界に貢献する道義国家を建設していく、という形で展開していくようにしたいと思いますね。

●GHQによって削除された「伝統の尊重」という教育理念

― ご指摘の通り、議連案では、前文で「広い国際的視野を保持し、わが国の豊かな伝統と文化に立脚する新しい教育の意義」という形で、教育が「伝統文化に立脚する」ことを強調していますが、この視点も、現行教育基本法にはない視点ですね。
 
高市★わが国は昭和二十七年に独立を回復したのですが、昭和二十年の敗戦から六年半余り、日本を軍事占領していたアメリカ占領軍が行った様々な政策――それは現行憲法の押し付けに始まり、教育基本法などのさまざまな国家の枠組みの変更を強制したものでしたが――は、「二度とアメリカに歯向かわないように日本を弱体化する」というアメリカの国家戦略に基づいて実施されたわけですが、その占領政策が現在に至るまで尾を引いているということをまず確認しておきたいと思います。

 教育という分野に限れば、日本の有識者たちが作成した教育基本法案に対して、昭和二十一年十一月から十二月にかけて占領軍の民間情報教育局のスタッフが密室で改悪を強制したわけです。

特に有名なのは、原案にあった「伝統の尊重」という一節が、「日本の伝統は軍国主義だ」という一方的な認識に基づいて削除されてしまったことです。占領下で日本は主権を奪われていた時期でしたから、日本側はやむなく「伝統の尊重」という文言の削除に応じざるを得なかった。

 かくして現行の教育基本法には、「伝統の尊重」もなければ、「日本」もない。「愛国心」という言葉もない。占領軍によって削除された「伝統の尊重」という理念を、戦後の学校教育はすっかり欠落させていたにもかかわらず、戦後半世紀以上放置されてきた。

ようやく「伝統の尊重」という、どこの国の教育でも常識となっていることを教育理念として謳えるようになったということだと思います。

古屋★私は子供の頃、日本人が一人もいないようなアメリカの田舎にホームステイしましたが、そのとき、アメリカが、歴史は二百年もないのに歴史や伝統をすごく大切にする国であることを知りました。
中学校教育の中で、「百五十年前は何があって南北戦争はどういう戦いだったのか」、「ルイジアナ州をフランスからお金で買ったのは何故だったのか」などと本当に丁寧に教えていた。日本に関係するテーマで言えば、「原爆をどうして広島と長崎に落としたのか」もきちんと教える。

もちろん「原爆投下は正しかった」という意見ばかりでしたので、中学生だった私は懸命に反論しましたが、そのなかで日本のことをいろいろと説明し、感心されたことがあった。それは、私の地元の岐阜には今も残っている「無尽講」という制度について説明した時のことです。

 「無尽講」というのは、事前にお金を出し合って貯えておき、困った人が出てくると、その資金で助けてあげるという相互扶助制度です。天候によって作物のよしあしが左右される中、困ったときはお互いに融通し合おうという農耕民族の知恵なのです。

この無尽講に代表される相互扶助と、キリスト教に基づくボランティアとは全く違う。その違いをきちんと認識することで、日本なりの国際協力の仕方ができると思うんですが、実際は、欧米流のボランティアは語られても、日本人がずっと行ってきた、素晴らしい相互扶助の精神はほとんど語られず、いまや無尽講という仕組みもなくなりつつある。

 その意味で、改めて我が国の伝統と文化を見直し、日本の文化に根ざした仕組みを再建していくためにも、教育基本法に「伝統の尊重」を入れることの意義は大きいと思います。

「伝統の尊重」という教育方針がきちんと定まれば、もともと自分たちがもってきた伝統・文化なのですから、十年も経たないうちに伝統は甦ってくると思いますね。その意味で、「前文」の趣旨は、人類社会への貢献だけでなく、地域共同体の再生のためにも絶対に必要です。

高市★私も若い頃にアメリカに住んでいたので、同じ印象を持っています。

つまり、アメリカ人は歴史が短いがゆえに歴史を大切にする、ということです。日本から見れば、極めて短い歴史しかない者同士で歴史の古さを競っている。「誰々の家系は五代も続いた、格式のある家系だ」なんて話を聞くと、「日本の皇室は百二十五代も続いているんですよ」と言いたくもなりますが、それだけアメリカは歴史の古さに誇りを持とうとしているんです。

古屋★日本人からすれば、十代続いたのと十一代続いたのとでは大した違いはないのに、アメリカ人にとっては、一代の違いがとてつもなく大きい。

しかしそれは逆説的ですが、日本がそれだけ恵まれた歴史と伝統をもっていることの証でもあると思うんです。ところが、素晴らしい歴史と伝統をもっているということを、日本人はすっかり忘れてしまっている。

 例えば、日本の皇室というのは世界に例のないご存在で、百二十五代も一つの家系で続いてきたことも異例ならば、それが男系ですべてつながってきたことも異例なんですね。

それを日本では「万世一系」と呼んできたわけですが、それは日本の歴史と密接なつながりがある。つまり、日本は過去一度も異民族に侵略されたことがない。だからこそ日本民族として一体感を保ちながら、その権威の象徴として皇室というご存在を戴くことができている。
 
 海外にも王室はありますが、海外の、特に西欧の王室は権力の象徴ですね。世俗の権力闘争の勝利の結果、王位についた西欧の君主制と、神話に源をもつ権威の象徴としての天皇を戴く日本とは、文化のあり方が全く違うわけです。

このことに最も気が付いていないのが、いまの日本人だと思うのです。現行憲法にさえ、天皇は「国民統合の象徴」と規定されているのに、皇室のご存在の意義をほとんど知らない。その意味で、皇位継承に係わる皇室典範改正問題をきっかけに皇室への関心が高まってきていることは、自分たちの拠って立つ歴史と伝統をしっかりと知るという意味でいいチャンスだと思います。

●「国家があっての自分」を自覚することが「愛国心」

― 議連案の第一条では、教育の目的として「心豊かな個人の育成」と「その個人が属する共同体の維持・発展への寄与」の二つが掲げられ、その目的達成のために、「伝統文化の尊重」とともに、「愛国心の涵養」、「道徳性の育成」を重視することが謳われています。
 
 特に「愛国心」は、自民党と公明党の与党協議でも最後まで論争になったポイントですが、それでは「愛国心」とはいかなるものなのでしょうか。戦後教育を受けた世代はどうしても愛国心というと、学校で教えられた、戦時中の暗い時代をつい連想してしまいがちですが…。

高市★まず「愛国心」を教えることが問題になっていること自体が、国際社会から見ると異様であることを指摘しておく必要があると思います。

 アメリカでは、共和党がどちらかというと保守的で、民主党がリベラルだと色分けされていて、私はリベラル系の民主党女性議員の事務所に勤めたことがあります。その議員は女性初の大統領候補と取り沙汰された人で、愛国心を表現するために国旗を着物のようにまとった姿で女性誌に登場した。

ところが、アメリカには国旗を服のように扱ってはならないという法典(フラッグ・コード)があって、それに違反しているといって叩かれてしまった。彼女からすれば、裏目に出てしまったわけですが、アメリカではかなりリベラルな人であっても、国旗を大切にし愛国心を常に表現しようとしているのです。

 では、愛国心とは何か。自分の命というものは、自分たちの遠い遠いご先祖様から引き継いできたものであり、ご先祖様から引き継いできた命を守り育んでくれたのがこの日本という共同体の伝統や慣習ですよね。

つまりこの私はまぎれもなく日本人で、日本という国家と伝統・慣習によって守られてきたわけです。実際に外国に行けば、日本の国が発行したパスポートによって守られている。

日本という国家が後ろ盾になってくれているから安心して海外にも行くことができるということをきちんと自覚することが愛国心だと思うんです。

 そして、それぞれがそれぞれに仕事を持って働いているわけですが、それは最終的には家族を守るためであり、同時に日本という社会を支えていくことであるわけです。

国民がそれぞれの仕事を懸命にやっているから、日本という国は成り立っているのですから、それを自覚するということはごくごく自然なことであり、何も特別のことではない。

そして、それぞれが懸命に働き、支えあう中でこの国が成り立っていることへの感謝の思いを持ち、その一端を担っていることへの責任を自覚することで、この国をもっともっと良くしていく。

そうしたごく自然な気持ちを表現する言葉として、私は「愛国心」を使っています。一部のマスコミのイメージしている「愛国心」とはずいぶん違いますが、私が抱く「愛国心」は、国民のほとんどが持っているものだと思いますよ。

古屋★私は、なぜ今教育基本法において「愛国心」を強調するのか、という点を指摘しておきたいと思います。
 
 人は絶対に一人では生きていけません。ところが、自分の人生のことだけを考えて、先祖のことも親のことも、そして国のことも関係ないという考えが正しいことであるかのような風潮が学校でも社会でもまかり通ってきた。しかし、実際には、先祖があって親があって、多くの人々との関係の中で初めて自己実現も可能となる。そして、そのことに国民全体が気付き始めている。
 
 というのも、自分以外のことは関係ないという態度から来るプラスの面よりも、マイナスの側面の方が大きな社会問題になってきているからです。ですから、共同体と自己との関係を、もともと私達が培ってきた、バランスのとれた関係に戻すことが今回の教育基本法改正であり、「愛国心」というのはそのバランスを戻していくための大きな柱なんです。

古川★議連案第一条「教育の目的」の第一項には、「家庭、社会、国家、ひいては世界に貢献する日本人の育成」とありますが、これら家庭、社会、国家、ひいては世界に貢献できるかどうかは結果でありまして、何よりも教育の目的は、心豊かな人生を送るために自信と誇りを身につけさせることであるべきだと思います。

 自分に対する自信や誇りを持てない人間、あるいは失った人間というのは、向上心を失って、努力することを忘れ、人を大事にすることもできないし、愛する人を守ることもできない。やがて自暴自棄になって、人間らしささえ失い、実に寂しい人生になってしまう。ですから、自分に対する自信と誇りをいかにして健全に身に付けることができるか、という点が重要です。

 では、自信と誇りの原点は何かというと、自分のルーツ、それはおじいちゃん、おばあちゃん、ご先祖様、そして地域、ひいては国の歴史ということになってくると思うんです。その意味で、歴史とか伝統というものは、人がしっかりと生きていくために必要な自信や誇りを持つための基盤になると思いますし、その基盤を愛することが「愛国心」だと思いますね。

 「よく伝統を守ろう」といわれますが、実は「そう言う自分たち自身が伝統に守られてきた」事に気付く瞬間があります。国のことも同様で、「国を愛する」と言って懸命に国を守ろうとしていると、実は自分たちこそ国に守られていることに気付く。そこに気付かせることが「愛国心」を教えることだと思います。

松原★近年、日本にも、お金を持っている人が偉く、お金があれば何でもできるという風潮が出てきた。

しかし、服を作る人がいて、農産物を作る人がいて、それを運び、売る人がいて初めて豊かな暮らしは成り立つんですね。残念ながら、それぞれがそれぞれに仕事や役割をもって懸命に働いているからこの社会が成り立っているという簡単なことを未だに判っていない人が多い。

 僕らはものを考えるとき、日本語で考えますね。「自分を愛する」というが、それは自分を支えているシステム全体を愛しているんですよ。そのシステムには、自分がいま属しているこの社会、そして先祖たちが営々と紡いできてくれた価値観、その中には日本語も入っているわけです。

つまり、「自分を愛する」ということは、自分を支えているあらゆるシステム、価値観を愛することで、そのシステムの総称が国なのですね。
 
 だから、「自分を愛しているけれど、国は愛さないよ」というのは矛盾に満ちた表現だと思いますね。日本という国がなければ自分という存在も有り得ないわけだから。

その点をきちんと踏まえれば、「愛国心」を拒否することなんてあり得ない。僕から言わせれば、本当に自分を愛することを忘れているから国を愛せないんです。(次号に続く。一月三十一日 座談)

 議連案(骨子)の「前文」は以下の通り。

「人類社会は今、幾多の歴史的経験の中で、世界の平和と繁栄の増進、自然と人類との共生社会の実現をめざしている。
 われらは、この使命を果たすために、広い国際的視野とともに、わが国の豊かな伝統と文化に立脚する新しい教育の意義を自覚しなければならない。
 われらは自他の敬愛と協力、自然との調和、多様な文化の受容と共存を培ってきた倫理道徳などの誇りある文化を、受け継ぎ発展させ、人類社会に貢献することが、わが国の崇高な使命であることを確信する。
 われらは、この使命を果たすために、広い国際的視野を保持し、わが国の豊かな伝統と文化に立脚する新しい教育の意義を自覚しなければならない。
 ここに、その使命の実現は教育の力に待つものであると認識し、わが国の教育の新しい基本を確立するため、この法律を制定する。」

 議連案(骨子)の第一条「教育の目的」は以下の通り。

「一 教育の目的は、心豊かな個人の育成とともに、その個人が属するさまざまの人間社会の維持・発展に寄与することに存している。各個人に内在する可能性と価値を開花させ、共同体との関わりの中で人格を陶冶し、家庭、社会、国家、ひいては世界に貢献する日本人の育成が図られなければならない。
 二 この目的を達成するため、発達段階に応じて、伝統と文化の尊重、愛国心の涵養、道徳性の育成を図るものとする。」
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■憲法改正の早期実現を求める国会議員署名について

賛同国会議員441名(10月18日現在)

■国会における憲法議論の推進と国民的議論の喚起を求める意見書採択について

地方議会にて42都道府県 /104市区町村(令和2年5月1日)

■石川、熊本、愛媛、千葉、香川、富山、兵庫、鹿児島、群馬、栃木、岡山、大分、宮城、山形、高知、佐賀、埼玉、山口、長崎、宮崎、和歌山、岐阜、神奈川、大阪、福井、京都、茨城、東京、徳島、静岡、新潟、秋田、山梨、福岡、滋賀、長野、福島、北海道、島根、鳥取、青森、奈良

【北海道1】恵庭市【東北3】 三沢市、野辺地町(青森県➋) 二本松市(福島県❶)【関東32】 常総市(茨城県➊)/千葉市、酒々井町(千葉県➋)/久喜市、三芳町(埼玉県➋)/荒川区 中野区、目黒区、足立区、日野市、府中市、町田市、調布市、狛江市、小笠原村  (東京都➓)/横浜市 藤沢市 茅ケ崎市 逗子市 大和市 海老名市 座間市 秦野市 伊勢原市 厚木市 横須賀市 愛川町 寒川町 川崎市 平塚市 小田原市 箱根町(神奈川県⑰)【北陸8】舟橋村 立山町 入善町 滑川市 富山市(富山県➎)/羽昨市 七尾市 内灘町(石川県➌)【東海2】坂祝町(岐阜県❶) 飯島町(長野県➊)【近畿7】綾部市、伊根町、与謝野町(京都府➌)/大阪市 和泉市・貝塚市(大阪府➌)/田原本町(奈良県➊)【中国 1】 岩国市(山口県) 【四国 4】 松山市・今治市・四国中央市・東温市(愛媛県❹)【九州 46】 川崎町 遠賀町 大川市 篠栗町 芦屋町 行橋市 春日市 糸島市 大木町 北九州市 柳川市 福岡市 大野城市 大牟田市 久留米市 筑紫野市 那珂川市 八女市 新宮町 須恵町 遠賀町 糸田町 大仁町 嘉摩市 宗像市 豊前市 うきは市 飯塚市 直方市 宇美町 東峰村 香春町(福岡㉜)/鳥栖市・神埼市(佐賀県➋)/佐世保市・大村市・対馬市(長崎県➌)/合志市 多良木町 熊本市 八代市 玉名市 荒尾市 菊地市 天草市 菊陽町(熊本県➒)


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コメント

 自分のルーツを探ると、三代で農家にいきつく人間なので、ITにうかれて農業政策に取り組まない今の政府(国家・政権)を愛することはしません。 国民あっての国家です。国家が国民から見放された時、それが革命です。
 国の歴史は、資料に残っている所から語られます。ということは、文字を持たなかったアイヌは資料を残さず国の歴史として(というか厳密に言うと歴史書の中に)書かれなかったわけで、語られない民は自信を持つことはできないかというとそうではないと思います。古代史は特にヤマト中心で、その時代たいして出てこない四国の人間はどこに自信を持てばいいのか。これは、歴史学に反するかもしれないが、一筋の国家の物語としての歴史が「国の歴史」とするならば、敵としてしか描かれない反体制に生きた人間の子孫は先祖や歴史に自信を持てない。
 ところで、教師はどうやって子ども達の愛国心を評価するのでしょう。果たして、大人に子どもの内面を見る能力があるのでしょうか?それほど子どもは単純でしょうか?
だらだらと書いて申し訳ありません。

東京裁判の国際法と比較する

http://www.rondan.co.jp/html/mail/index.html
(論壇)投稿者(普通人)「東京裁判を国際法と比較して論表する」と言うテーマで1部から11部まで書かれています。これは8部です。((1) インド代表パール判事は、日本が戦争を行なったこと自体を犯罪とした判決を否認し、全員無罪を主張した。

(2) フランス代表ベルナール判事は、不完全な手続きの裁判は有効ではないと主張した。

(3) オランダ代表レーリンク判事は、本法廷の裁判管轄権はポツダム宣言により限定されているのであり、マッカーサーが命じた極東国際軍事裁判所条例により拘束されることは間違いである。)先ず東京裁判の違法性を糾さないと日本人は誇りを持てないし間違った歴史認識の刷り込みの水垢は石の心も穿つ力で穴を空け、人間不信と金亡者に殺される年間自殺者3万人という交通事故死者数やイラク戦争死者数より多いのです。もう数十万人になっております。眼を通して立ち寄って読んでください。

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  • Author:日本会議地方議員連盟
  •  日本会議(会長 田久保忠衛・杏林大学名誉教授)は、平成9年5月、各界代表や都道府県代表が参加して設立されました。元気で誇りある国づくりをめざして、超党派の国会議員懇談会(会長 古屋圭司)の皆さんとともに全国で国民運動を推進しています。

     このたび、日本会議に所属する全国の地方議員が連携し、地方議会から「誇りある国づくり」を発信するため日本会議地方議員連盟を設立しました。(平成17年3月6日)

     議員連盟では、外交、防衛、教育、文化などの国の根幹に関わる基本問題に連携してとりくむネットワーク作りを進め、「憲法・教基法」の改正をめざします。

     議員会員(年間1万円)には、会員専用サイトを設け、国会の動き、時局問題に対する見解、全国地方議会の動きなど国民運動情報を提供します。
    皆さんどうぞご入会ください。

    入会はこちらから

     ●日本会議地方議員連盟へのご入会の案内20070112155311.jpg

    ■設立趣意書

     戦後わが国は、日本の弱体化を企図した占領政策の桎梏から抜け出せないまま、外交、防衛、教育、文化などの国の根幹にかかわる基本問題について、多くの病弊を抱えたまま今日に至っている。

     近年、新教育基本法の制定、国民投票法案の成立、さらには防衛賞昇格など、戦後体制を脱却する動きは注目すべきである。しかしながら、その潮流はまだ大きなものとはなっていない。

     この時にあたり、今こそ発言し行動する真正保守の結集が問われている。ここに志しある地方議員は「誇りある国づくり」をめざす日本会議と連携し、地方議会よりその動きを起こし、日本の国柄に基づく新憲法制定へ向け日本会議首都圏地方議員懇談会を設立する。

     全国の良識ある地方議員が我々の趣旨に賛同され、あまたの先人が築いてこられた、この祖国日本を再建するため、我々は、下記の基本方針を掲げて献身することを誓うものである。

        (平成十九年十月六日)

    〈基本方針〉
      
    1、皇室を尊び、伝統文化を尊重し「誇りある日本」の国づくりをめざす。

    2、わが国の国柄に基づいた「新憲法」「新教育基本法」を提唱し、この制定をめざす。

    3、独立国家の主権と名誉を守る外交と安全保障を実現する。

    4、祖国への誇りと愛情をもった青少年の健全育成へ向け、教育改革に取り組む。

    私たちはめざします。
    全国に3000名議員集団を!

    「誇りある国づくり」を掲げ、皇室・憲法・防衛・教育等の課題に取り組みむ日本会議と連携し、地方議会を拠点に、次のような運動を推進します。

    ①改正された教育基本法に基づき、国旗国歌、日教組、偏向教科書問題など、教育改革に取り組みます。

    ②青少年の健全育成や、ジェンダーフリー思想から家族の絆を守る運動を推進します。

    ③議会制度を破壊しかねない自治基本条例への反対など保守の良識を地方行政に働きかけます。

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憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会

憲法改正早期実現国会議員署名


■  422名  (11月21日現在)




憲法改正早期実現意見書採択可決


■36都府県 /59市区町村議会

■石川、熊本、愛媛、千葉、香川、富山、兵庫、鹿児島、群馬、栃木、岡山、大分、宮城、山形、高知、佐賀、埼玉、山口、長崎、宮崎、和歌山、岐阜、神奈川、大阪、福井、京都、茨城、東京、徳島、静岡、新潟、秋田、山梨、福岡、滋賀、長野

■【神奈川県】横浜市、川崎市、横須賀市、藤沢市、茅ケ崎市、逗子市、大和市、海老名市、座間市、秦野市、伊勢原市、小田原市、厚木市、愛川町、寒川町、箱根町【東京都】荒川区、小笠原村、日野市、中野区、府中市、町田市、調布市【千葉県】酒々井町【茨城県】常総市【京都府】綾部市【石川県】羽昨市、七尾市、内灘町【富山県】舟橋村、立山町、入善町、滑川市、富山市【大阪府】大阪市、和泉市【奈良県】田原本町【愛媛県】松山市、今治市、四国中央市【福岡県】福岡市、北九州市、川崎町、遠賀町、大川市、篠栗町、芦屋町、行橋市、春日市、糸島市、大木町、柳川市、【佐賀県】鳥栖市、佐賀市【長崎県】佐世保市、大村市、対馬市【熊本県】合志市、多良木町、菊陽町で可決


辺野古移設賛同  地方議員署名


■現在署名数 1812名(231議会)




私たちのめざす 方針と活動



一、新教育基本法に基づいた教育改革と教科書採択を推進する

一、議場への国旗掲揚を推進し、地方から誇りある国づくりを提唱する

一、議会否定につながる自治基本条例を阻止し、議会活動を活性化する

一、ジェンダー思想を相対化する、家族の絆を守る運動を推進する

一、時局問題への対応を敏速に行う

一、研修会、講演会を開催し、会員相互の見識と親睦を深める

一、全国に3千名の地方議員ネットワークを形成する

…………………………………………………………………………

■【人権救済法案問題】
●人権侵害救済法案に反対する意見書案

※人権侵害救済法案の問題点について

…………………………………………………………………………

■【自治基本条例問題】   
議会否定につながる自治基本条例の阻止を

①自治基本条例の問題点について

②外国人に対する住民投票権の付与について

……………………………………………………………………………

■【議場の国旗掲揚推進】
地方議会議場での国旗掲揚について

……………………………………………………………………………

■【外国人参政権問題】
●外国人参政権に反対する意見書採択について

反対決議は362市町村議会(H22年9月1日現在)

慎重議員署名4071名・535議会(同年9月1日現在)

慎重首長署名568自治体(7県知事221市区340町村長・同年9月1日現在)

………………………………………………………………………………

 

尖閣諸島上陸許可要望議員署名


      ↓
■議員署名用紙

現在 4182名
(387議会)

詳細はこちらをクリック

石垣市長・議長連名のお願い文ご活用下さい
      ↓
●石垣市連名の議員署名のお願い文







 
 
 
 

議会否定の自治基本条例