fc2ブログ
 

●建国を祝う集い 憲法改正を訴える

 皇紀2667年に当たる建国記念日であった昨日、全国各地で奉祝行事が行われました。すみきった快晴の下、東京・明治神宮会館では、私どもも加盟している「日本の建国を祝う会」(会長・小田村四郎前拓殖大総長)主催の「建国記念の日奉祝中央式典」が開かれ、約1500人が参加しました。

式典は厳粛に進められ、小田村会長が主催者代表挨拶。会長は、建国記念の日の意義について、「世界各国とも、建国記念日を国家の最大の祝日として祝っているのが一般であり、わが国でも戦前は、この日が在外公官のナショナル・ホリデーであり、文化勲章受章もこの日でありました。何よりも国家の根本規範を成文化した、皇室典範と大日本帝国憲法の制定の日が、この日であったことを忘れてはなりません。

祝日法に、本日を『建国を偲び、国を愛する心を養う』と規定されているように、本日は、国民が、神武創業の意義を体して光輝ある祖国の永遠の平和と繁栄に力を尽くす決意を新たにすべき日であります」と述べました。
また、式典には約二十カ国の在日外交団も参列しましたが、代表してセネガル共和国特命全権大使ガブリエル・アレキサンドル・サール閣下が感動的な来賓挨拶を行いました。

「お国の象徴であられます天皇皇后両陛下、小田村四郎会長、各界の指導者の皆様、そしてご列席の皆さん。私はまず最初に、天皇皇后両陛下、並びに両陛下がその象徴であられる日本国民の各位に、建国記念の日というこのめでたい奉祝の日に対する心よりの祝意を申し述べたいと思います。

 本日の祝典は、私が日本に赴任して以来、参列することのできた最も重要な式典の一つであると考えております。また、在日外交団を代表して、私が皆様にこうしてお話できる機会を与えてくださった小田村会長に心より感謝申し上げます。

実際、在日外交団がこの祝典にお招きいただいたということそれ自体が、日本が、世界各国との平和的な連帯のために一貫して尽力してきた国家であるという、お国の国際的地位を示す、一つの証左であると考えております。

 国際連合その他の機関による統計を見ておりますと、日本は、他の国に対する貢献を、その行動に裏付けされた外交政策の根本に据えているのだということが分かって参ります。そのいくつかは、『国際協力』という日本の哲学を、特に鮮やかに映し出しているといえるでありましょう。即ち、日本はいくつかの国にとっては、最大の政府開発援助の供与国であります。日本は国際連合予算の世界第二位の拠出国であります。日本は国際連合の平和維持活動予算の世界第二位の貢献国であり、かつ日本は全世界の自然災害との戦いにおける、指導的国家であるわけであります。

 今、お話した統計が何を示しているかと考えてみますと、いみじくも、日本は国際問題において、特に国際連合の枠内において、より大きな役割を果たしていくことができる、また、そうすべきである、と各国の専門家が考えている。しかもその人数が増えている、ということを裏付けるものであると思うわけです。

 本日、建国記念の日というおめでたい日に当たりまして、最後になりますが、今一度、天皇皇后両陛下、及びこの式典にご参列になっておられます皆様に、私から心からの感謝の意を表したいと思います」

私は、改めて、外国から見て、わが国は、天皇をいただく世界最大の国際協力国家であり、日本からの援助も「天皇陛下から賜ったもの」と認識しているのだと実感し、誇らしく思いました。

ちなみに、毎年すべての大使館には招待状を送っていますが、今回初めて中国大使館の参事官も参加しました。

第二部は、島根県の石見神楽が催され、「岩戸」「大蛇」などの勇壮な神楽に見入りました

また、式典に先立ち、山谷えり子首相補佐官らが参加して奉祝パレードの出発式が行われ、青山通りや表参道をみこしやブラスバンドがパレードを行い、過去最高の約4500人が参加しました。式典の休憩時間には、毎年大学生のブラスバンドによるマーチングコンテストの表彰式が行われますが、優勝した駒沢大学の演奏披露も盛り上がりました。

『日本の息吹』2月号で勝岡さんも書かれているように、昭和63年以降、建国記念の日を祝う式典は政府後援の「国民式典」と私ども民間主催の「奉祝中央式典」との2つに分裂しましたが、政府後援の「国民式典」は平成17年には式典ならぬコンサートのみの開催となり、18年には主催者の高齢化を理由に全面的に取りやめとなりました。

その分裂の背景には、政府が、昭和59年の中曽根内閣の時に民間に対し、「後援」の条件として式典から「神武建国」の表現を削除し、また「天皇陛下萬歳」の三唱をやめて「日本国萬歳」にせよ、との要求したのを祝う会が拒否した経緯があるのですが、改めて「神武建国」「天皇陛下萬歳」という魂の籠もった式典を青年が守り、ますます発展させていくことの大切さを思います。

 さて、皆様が各地で運営・参加された奉祝行事の様子はいかがだったでしょうか?簡単で結構ですので、ぜひお教えください。

 因みに産経新聞のホームページに私どもの仲間が関わっているいくつかの建国会場の様子が掲載されていましたので、一部紹介させていただきます。(大葉勢)

●群馬県護国神社で建国記念の日奉祝大会「愛国心を教育現場で堂々と」

 神武天皇による日本建国を祝う「建国記念の日奉祝大会」が高崎市乗附町の県護国神社で開かれ、約300人の県民が国の成り立ちをしのんだ。全県レベルでの大会は県内初となった。

 この日の式典では、黙祷をささげた後、「紀元節の歌」を斉唱。建国記念の日奉祝実行委員会の島田卓爾運営委員長が「日本人としての誇りと自覚を持って、国の発展を願うよすがになってほしい」とした実行委員長の高井浄御県神社庁長の式辞を読み上げた。

 また式典に合わせて、百地章日大教授が「万世一系の伝統と皇室典範」と題して講演。百地氏は「愛国心」が盛り込まれた教育基本法の改正について、憲法上の判断から「愛国心を教育現場で堂々と教えてほしい」と主張した。

 皇室典範改正論議の中で浮上した女系天皇容認論については「先人が大変な努力で守ってきた男系天皇を変えることは、歴史と伝統を踏みにじるもの」と指摘した。

●建国を祝う集い 憲法改正を訴える

 広島市中区の広島国際会議場で「建国を祝う集い」(主催・建国記念の日奉祝委員会)が開かれた。教育基本法の改正について、戦後体制からの脱却の第一歩と評価。「憲法改正に一刻も早く着手すべき」と訴えた。

 集いには約1500人が参加。国歌斉唱の後、同会会長代行の松浦雄一郎・広島大名誉教授が「子供たちが国際人として将来、活躍できるようサポートし、これからの日本のためにあらゆる努力をすることを誓う」と式辞を述べた。

 昨年秋、秋篠宮家に悠仁親王殿下が誕生されたことを受けて、皇室の伝統に基づく皇室制度の整備に向けて慎重な議論が進められることを願うなどとする宣言文を採択した。

 その後、元衆院議員で俳優の森田健作さんが「よみがえれ、日本人!家庭力が子供たちを救う」と題して記念講演。「あいさつがきちんとできる、人間としての教育をしっかりしなければならない。教育が将来の日本をつくる」などと“教育再生”を強く訴えた。

●小野田寛郎夫人が米子で講演

 小野田寛郎さんの妻で「日本女性の会」会長の小野田町枝さんが米子市の市文化ホールで記念講演した。祝賀行事の一環として、鳥取県西部建国記念日を祝う会と日本会議県本部が共催、市民ら約200人が耳を傾けた。

 町枝さんは、日本の教育を荒廃から救うには「まず親が立ち上がらなければ」と訴え、ブラジルの開拓や大自然の中で得た教訓から「途中で挫折しないで、苦しみも悲しみも乗り越えれば、やがて楽しみに変わる」と力説。「子供の教育は母親が責任を持ってしつけなければならない」と母親の役割の重要性を強調した。

 町枝さんは、昭和50年にブラジルに渡った小野田寛郎さんと出会って結婚。寛郎さんを支えて一緒に未開地の開拓に当たってきた。日本の将来を危ぐした寛郎さんが、自然環境でたくましく子供を育てる「小野田自然塾」を最初に開いたのが鳥取県日南町。自然塾は、大人も教育しなければと3年前から親子を対象に開いている。

町枝さんは昨年、日本会議の女性版の日本女性の会会長に就任。今月から5月にかけ自費で全国を回って教育の重要性などを訴え、女性の会の会員拡大に努める。米子は全国縦断講演の第一弾。12日午後2時からは松江市内で講演する。

■貞明皇后のお姿を通じて、皇室伝統の重さを実感

~工藤 美代子先生(ノンフィクション作家)が記念講演~

昨11日の建国記念の日に、日本会議大阪が主催した「奉祝 皇紀2667年 建国記念の日をお祝いする府民の集い」が大阪府神社庁会館で開催され、国会議員3名(代理)、府会議員1名、市議会議員2名をはじめとして、日本会議会員、関係団体の人たち約300名の参加者が集まって、盛大に開催された。

神殿を通しての橿原神宮遥拝、国歌斉唱に続いて、柳澤・議長代行より初代神武天皇が橿原宮で即位されたこの日こそ、日本再生を誓う日にしていくこと、新教育基本法の成立によって戦後の教育理念が改善される道筋が確立したこと、皇室典範改定問題から皇室制度の諸課題を抜本的に見直すことが不可欠になっていること、来年に控えた天皇陛下御即位二十年奉祝運動を展開する中で新憲法制定の潮流を巻き起こしていくことなど国民運動についての方向性についても触れた挨拶があった。

続いて、山本真吾・松原市議会議員から来賓祝辞、そして「我々は、皇室と国民が一体となって国の繁栄を築いてきた輝かしい歴史に思いを致し、神武創業のいにしえを国民こぞって偲び讃えるべき建国記念の日に、奉祝式典が政府及び大阪府主催により、厳粛かつ盛大に実施されることを強く要望する」とした決議案を満場の拍手で採択、「紀元節」の歌を全員で唱和、籠池・代表委員の先導での聖寿万歳と淡々とではあるが、しかしこの日を日本人としてどのように迎えなければならないのかを十分に確認することができた式典となった。

第2部の記念講演では、ノンフィクション作家の工藤美代子先生が、「皇室と日本の伝統」と題して講演された。現在、執筆されている貞明皇后についてのお話であったが、大正天皇がご病弱だった中、実際に皇族の中心として、女性として大正天皇に尽くされたこと、皇后陛下、国母としての自覚に立たれておられたこと、そして日本の将来の舵取りをされたことをいろいろなエピソードを交えて紹介された。

とくに大正12年の関東大震災後の被災者訪問では、冬でも夏物を召して慰問し続けられたこと、また直宮様の妃殿下には旧幕臣の血を引かれた方を招くことによって、幕末、維新の朝幕間のしこりをとろうと意図されたこと、戦争末期、最後まで大宮御所でとどまることによって、国民の苦労を我が身も一緒になって担われた話は感動的で、わが国、皇室、まわりの人々を一貫して考え続けた方であったと結ばれたが、参加者は熱心に耳を傾けていた。

貞明皇后のお姿を通じて、皇室の伝統の重みを実感することができ、本日に相応しい内容であった。

今年の夏には「貞明皇后」の本が新潮社から発刊されるとのことで、講演の詳細はこれ以上、記せないが、出版される本が楽しみである。

第3部では、「日本の歌 唱和」と題して、ピアノ伴奏に合わせて「早春賦」 「富士山」「故郷」を情感を込めて、全員で歌ったが、非常に好評であった。

今回は、参加されている方々に、卒業式での国旗・国歌の実施状況について調査の協力をお願いさせた頂いたが、30名近くの人が協力して頂くこととなった。

建国記念の日は、日本建国の原点であるが、日本会議大阪にとっても平成19年度国民運動の幕開けの日でもある。神話の系譜を継ぐ皇室を戴いている国がらの素晴らしさ、伝統の重さを参加者とともに深く自覚することができた。
当日は、大阪日日新聞の取材があった。

運営委員の皆さんには大変、ありがとうございました(丸山)
関連記事



■憲法改正の早期実現を求める国会議員署名について

賛同国会議員441名(10月18日現在)

■国会における憲法議論の推進と国民的議論の喚起を求める意見書採択について

地方議会にて43都道府県 /112市区町村(令和3年1月10日)

■石川、熊本、愛媛、千葉、香川、富山、兵庫、鹿児島、群馬、栃木、岡山、大分、宮城、山形、高知、佐賀、埼玉、山口、長崎、宮崎、和歌山、岐阜、神奈川、大阪、福井、京都、茨城、東京、徳島、静岡、新潟、秋田、山梨、福岡、滋賀、長野、福島、北海道、島根、鳥取、青森、奈良、広島

【北海道1】恵庭市【東北3】 三沢市、野辺地町(青森県➋) 二本松市(福島県❶)【関東32】 常総市(茨城県➊)/千葉市、酒々井町(千葉県➋)/久喜市、三芳町(埼玉県➋)/荒川区 中野区、目黒区、足立区、日野市、府中市、町田市、調布市、狛江市、小笠原村  (東京都➓)/横浜市 藤沢市 茅ケ崎市 逗子市 大和市 海老名市 座間市 秦野市 伊勢原市 厚木市 横須賀市 愛川町 寒川町 川崎市 平塚市 小田原市 箱根町(神奈川県⑰)【北陸8】舟橋村 立山町 入善町 滑川市 富山市(富山県➎)/羽昨市 七尾市 内灘町(石川県➌)【東海2】坂祝町(岐阜県❶) 飯島町(長野県➊)【近畿7】綾部市、伊根町、与謝野町(京都府➌)/大阪市 和泉市・貝塚市(大阪府➌)/田原本町(奈良県➊)【中国 1】 岩国市(山口県) 【四国 4】 松山市・今治市・四国中央市・東温市(愛媛県❹)【九州 46】 川崎町 遠賀町 大川市 篠栗町 芦屋町 行橋市 春日市 糸島市 大木町 北九州市 柳川市 福岡市 大野城市 大牟田市 久留米市 筑紫野市 那珂川市 八女市 新宮町 須恵町 遠賀町 糸田町 大仁町 嘉摩市 宗像市 豊前市 うきは市 飯塚市 直方市 宇美町 東峰村 香春町(福岡㉜)/鳥栖市・神埼市(佐賀県➋)/佐世保市・大村市・対馬市(長崎県➌)/合志市 多良木町 熊本市 八代市 玉名市 荒尾市 菊地市 天草市 菊陽町(熊本県➒)


■本会FACEBOOK■

憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会

美しい日本の憲法をつくる国民の会結成 http://prideofjapan.blog10.fc2.com/blog-entry-6361.html


■日本会議の動画を見る■
●日本会議のyoutubeを見る
■日本会議書籍コーナー■

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

奉祝!皇紀2667年 紀元節…皇国1万年の地層

皇紀2667年。神武天皇を神話のひと幕とする歴史観がある一方、縄文から連綿と続く謎の王朝も見え隠れする。皇国の原型は古い列島の地層から立ち現れたものではないか…

建国記念の日に必ず幻想に恐怖する護憲派

戦後民主主義教育は善良な日本人を蝕む麻薬であると知っている方は、一日一押人気ブログランキングをクリック願います漣。

ある中学校の人権・同和教育推進計画--新たな装いでの不当な教育介入に警戒せよ

 1月22日に部落解放同盟福岡県連合会教育対策部と福岡県教育委員会が18年度交渉を行いました。 じつはこの交渉があることを拙ブログに匿名メールで情報が寄せられていました。 事実かどうかの確認電話に県教委側は「

コメント

1週間遅れですが,“世のため人のため”様よりよいお話ですので.

1週間遅れですが,“世のため人のため”様よりよいお話ですので.

http://tamezou.iza.ne.jp/blog/entry/119831

国号と君民一体~紀元節に寄せて
2007/02/18 00:00


 本日は「紀元節」、二千六百六十七年前に神日本磐余彦尊かむやまといわれびこのみことが橿原宮かしはらのみやで即位された日である。というと、いや建国記念日は二月十一日だ、一週間間違っているとの声が聞こえてきそうであるが、即位した「辛酉年春正月庚辰」は旧暦の正月、いわゆる旧正月であるから、今年は二月十八日が紀元節であるといってもあながち間違いではあるまい。





 ところで、大礒正美「よむ地球 きる世界」(彩雲出版)に「日本はまず国号を名乗れ」という一節がある。曰く、

「日本はなぜ、ただの Japan なのか?」

「共和国なら Republic、王制なら Kingdom と正面から名乗るのが普通だ」

 これは私も昔から疑問に思っていた事であるが、適当な答えが見つからなかった。我が国は立憲君主制ではあるが「王国」ではない。

 天皇は英語で Emperor と訳されているように King とは全く違う。かといって「皇帝」ともまた違う。昔は「大日本帝國」と名乗っていたが、欧米列強に対抗するために無理して付けた感がある。

 大礒氏はどうしたかというと、日本は「天皇国」であると提案している。

「日本天皇国 (Ten-noh State of Japan) が正しい国号ではないだろうか」

 なるほど、「天皇」を無理して英語に訳す必要はないのだ。我が国は「君民一体」という世界に唯一無二の国体を持つのであるから適当な訳語がないのは当たり前なのである。それならば「天皇」を "Ten-noh" として世界に通じる言葉にしてしまえばよい。

 「君民一体」という事に関してはピンと来ない人が多いだろうから次の逸話をご紹介する。

「昭和の御大典」田中繁男

 今をさる七十七年前の昭和三年十二月、日付を失念し手元の年表などにあたって見たが、昭和の御大典のことは京都で十一月十四日を中心に即位ノ礼など行われたことが記されていただけで、東京で十二月にあった御大典のことは何もみあたらなかった。

 その日の東京は雨で、それも冬十二月中旬にしては珍しい台風並の大雨で、しかも冬のこととて冷たい雨であった。それで陛下の御前を通過する分列行進に参加する全国より選抜された心身共に健康な数万の青年男女も、外套は着用していたが、氷雨を遮る傘も屋根もなく震えていた。それでも熱血の青年男女は足踏みしながら寒さを撥ね返していたところ、やがてけごろもを時かたむけてお出ましになった陛下には、天幕で拵えた屋根のある野立ち台にお立ちになったが、

《分列行進のため待機している青年らの頭上には、この雨を遮る傘か何かあるのか》

と側近に尋ねられた。《傘などの用意は特にございません》と側近が応え申し上げたところ、さらに陛下には

《傘もなく、この雨をどのようにして凌いでいるのか》

と尋ねられた。《足踏みなどして凌いでいるようでございます》と側近が応え申し上げたところ、陛下には

《それなら、あの天幕をはずせ。私も濡れながら皆を迎えよう》

と仰せになり、その御稜威におされたものか側近は、一も二もなく天幕を取り払った。

 この雨の中、陛下には天幕を取り払われた、という話は飛電のごとく雨に打たれながら待機する数万の青年男女のもとへ伝わり、一瞬、青年たちの耳を疑わしめた。そのとき、分列行進進発の号令が発せられた。と、先頭を行く誰かが、畏くも陛下におかせられては天幕を取り払われた・・・・かくなる上は我々は、羽織っている外套を脱いでは脇にかかえて、御稜威に添い奉ろうではないかと皆に呼びかけたところ、おうっと皆は一斉に賛同しては外套を脱ぎ小脇に抱えては分列行進に移っていった。

 降りしぶく雨に打たれながら、陛下、天幕を取り払われるの感激で、熱いものがこみ上げてきて、頬を紅潮させては整然と行進してきた先頭集団が一様に外套を脱いでいるのに気づかれた陛下には、非常に大きな感銘に胸を打たれたが、やおら御自らの御手で御自らの外套のボタンをはずされ、かたわらへ脱ぎすてられた。

 それを拝した青年たちの感激は尋常一様のものではなかった。陛下にはその赤誠を嘉よみせられ、応えられては御自ら外套を脱ぎ捨てられては、この激しい雨に共に打たれ休戚を分かたれんとなされたのであろう。ここに神武肇国以来の《君民一体》の極致、典型が見られ、若き日の先帝陛下昭和天皇の心意気、大御心の一端が拝せられ、感慨あらたなるものがある。

 それより二十年がたった昭和二十三年、先帝陛下には戦後の荒廃した国土、また国土の荒廃に挫けることなく戦後復興に努力している国民を励ますべく全国巡幸の最中にあられた。いまだ世はすさび、天皇不要の声さえ囂しい時代で、陛下の御命も危ない時代であった。

 そんな中、常磐炭鉱であったか、視察せられるということがあった。県知事はじめ恐懼おくあたわざる思いであったが、当日がやってきて予想もしていなかったことが出来して知事はじめ窮地に追い詰められた思いであった。選炭場など地上施設の御視察だけ予定のところ、陛下にはトロッコに乗られて地下深くの採炭現場まで降りていかれるといわれ実行されたからであった。

 落盤でもあれば知事はじめ割腹しても追いつかないことだけに、それだけに現場まで降りてこられた陛下のお姿を拝した現場の荒くれ男たちは驚き、感激にうち震えては陛下の足元で男泣きに泣いた。それをみそなわれた陛下もまた思わず貰い泣きされては涙をぬぐわれたという。これもまた君民一体の極致の現れ、御稜威の顕現といえよう。

 その続きのことであったか、東北のある都市の宿舎へ陛下には泊まられたことがあった。これを聞いた革新団体が、例により、天皇反対のデモをかけることとなった。数百人が集まり隊伍を組んでは宿舎へ向け出発した。赤旗をなびかせ、シュプレヒコールを上げては威勢よく進んでいったが、陛下のおられる宿舎へ近づくにつれ、デモ隊の元気は薄れ士気も低下していっては、それまではためいていた赤旗も一様にしなびては担い手の足取りも重くなった。

 デモ隊の隊列全体の歩みも緩慢となり、宿舎の前まできたとき、ついに歩みはとまり、なぜか意気消沈した気分の虚脱感に襲われ、無力感が全体を覆っていき、皆が名状し難い重苦しさに包まれて行ったそのときであった。隊列の中より《天皇陛下万歳》という大音声が期せずして上がった。

 一瞬、数百のデモ隊の上に異様な静寂が広がっていったが、次の瞬間、堰を切ったかのような《天皇陛下万歳》の大合唱が次々と湧き起こった。革新系であるデモ隊員にして戦後は勿論、戦中戦前より抑えに抑え続けてきた日本人としての本源的な帰属意識より発した万歳であった。そんな万歳を力一杯唱えることができて、一種溜飲を下げたような清涼感、爽快感に浸ったことであろう。これも君民一体の典型といえるものである。

 ここに君民一体とはいうが、それは恐らく日本に固有のものであって他の君主国にはないといってよい。せいぜい君民協調であり、大体は仏独露らのように君主体制は潰えさっていて、日本のように君民一体という体制の国はなく、英国といえども似て非なる国である。とすれば、なぜ日本にだけと言うこととなろうが、それは神武天皇には自覚され、それを原理として国を肇められ、営々二千年これ努めてきた結果に他ならない。

斬る!時事問題のトリビア・コラム!第七十五号より

【ここまで】
なお
“斬る!時事問題のトリビア・コラム!第七十五号”はこちらです.

http://blog.mag2.com/m/log/0000146260/106745022.html


 編集・削除ができます。
 管理者にだけ表示を許可する
 

憲法を変えよう

憲法を変えよう 美しい日本の憲法をつくる国民の会

最近の記事

プロフィール

日本会議地方議員連盟

  • Author:日本会議地方議員連盟
  •  日本会議(会長 田久保忠衛・杏林大学名誉教授)は、平成9年5月、各界代表や都道府県代表が参加して設立されました。元気で誇りある国づくりをめざして、超党派の国会議員懇談会(会長 古屋圭司)の皆さんとともに全国で国民運動を推進しています。

     このたび、日本会議に所属する全国の地方議員が連携し、地方議会から「誇りある国づくり」を発信するため日本会議地方議員連盟を設立しました。(平成17年3月6日)

     議員連盟では、外交、防衛、教育、文化などの国の根幹に関わる基本問題に連携してとりくむネットワーク作りを進め、「憲法・教基法」の改正をめざします。

     議員会員(年間1万円)には、会員専用サイトを設け、国会の動き、時局問題に対する見解、全国地方議会の動きなど国民運動情報を提供します。
    皆さんどうぞご入会ください。

    入会はこちらから

     ●日本会議地方議員連盟へのご入会の案内20070112155311.jpg

    ■設立趣意書

     戦後わが国は、日本の弱体化を企図した占領政策の桎梏から抜け出せないまま、外交、防衛、教育、文化などの国の根幹にかかわる基本問題について、多くの病弊を抱えたまま今日に至っている。

     近年、新教育基本法の制定、国民投票法案の成立、さらには防衛賞昇格など、戦後体制を脱却する動きは注目すべきである。しかしながら、その潮流はまだ大きなものとはなっていない。

     この時にあたり、今こそ発言し行動する真正保守の結集が問われている。ここに志しある地方議員は「誇りある国づくり」をめざす日本会議と連携し、地方議会よりその動きを起こし、日本の国柄に基づく新憲法制定へ向け日本会議首都圏地方議員懇談会を設立する。

     全国の良識ある地方議員が我々の趣旨に賛同され、あまたの先人が築いてこられた、この祖国日本を再建するため、我々は、下記の基本方針を掲げて献身することを誓うものである。

        (平成十九年十月六日)

    〈基本方針〉
      
    1、皇室を尊び、伝統文化を尊重し「誇りある日本」の国づくりをめざす。

    2、わが国の国柄に基づいた「新憲法」「新教育基本法」を提唱し、この制定をめざす。

    3、独立国家の主権と名誉を守る外交と安全保障を実現する。

    4、祖国への誇りと愛情をもった青少年の健全育成へ向け、教育改革に取り組む。

    私たちはめざします。
    全国に3000名議員集団を!

    「誇りある国づくり」を掲げ、皇室・憲法・防衛・教育等の課題に取り組みむ日本会議と連携し、地方議会を拠点に、次のような運動を推進します。

    ①改正された教育基本法に基づき、国旗国歌、日教組、偏向教科書問題など、教育改革に取り組みます。

    ②青少年の健全育成や、ジェンダーフリー思想から家族の絆を守る運動を推進します。

    ③議会制度を破壊しかねない自治基本条例への反対など保守の良識を地方行政に働きかけます。

    【役員紹介】

    役員一覧

カテゴリー

ブログランキング


閲覧者数平成19年8月15日カウンター設置
現在の閲覧者数: banner.gif←他サイトも参照下さい。



憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会

憲法改正早期実現国会議員署名


■  422名  (11月21日現在)




憲法改正の国会論議を求める意見書採択可決


地方議会にて43都道府県 /112市区町村(令和3年1月10日)

■石川、熊本、愛媛、千葉、香川、富山、兵庫、鹿児島、群馬、栃木、岡山、大分、宮城、山形、高知、佐賀、埼玉、山口、長崎、宮崎、和歌山、岐阜、神奈川、大阪、福井、京都、茨城、東京、徳島、静岡、新潟、秋田、山梨、福岡、滋賀、長野、福島、北海道、島根、鳥取、青森、奈良、広島

【北海道1】恵庭市【東北3】 三沢市、野辺地町(青森県➋) 二本松市(福島県❶)【関東32】 常総市(茨城県➊)/千葉市、酒々井町(千葉県➋)/久喜市、三芳町(埼玉県➋)/荒川区 中野区、目黒区、足立区、日野市、府中市、町田市、調布市、狛江市、小笠原村  (東京都➓)/横浜市 藤沢市 茅ケ崎市 逗子市 大和市 海老名市 座間市 秦野市 伊勢原市 厚木市 横須賀市 愛川町 寒川町 川崎市 平塚市 小田原市 箱根町(神奈川県⑰)【北陸8】舟橋村 立山町 入善町 滑川市 富山市(富山県➎)/羽昨市 七尾市 内灘町(石川県➌)【東海2】坂祝町(岐阜県❶) 飯島町(長野県➊)【近畿7】綾部市、伊根町、与謝野町(京都府➌)/大阪市 和泉市・貝塚市(大阪府➌)/田原本町(奈良県➊)【中国 1】 岩国市(山口県) 【四国 4】 松山市・今治市・四国中央市・東温市(愛媛県❹)【九州 46】 川崎町 遠賀町 大川市 篠栗町 芦屋町 行橋市 春日市 糸島市 大木町 北九州市 柳川市 福岡市 大野城市 大牟田市 久留米市 筑紫野市 那珂川市 八女市 新宮町 須恵町 遠賀町 糸田町 大仁町 嘉摩市 宗像市 豊前市 うきは市 飯塚市 直方市 宇美町 東峰村 香春町(福岡㉜)/鳥栖市・神埼市(佐賀県➋)/佐世保市・大村市・対馬市(長崎県➌)/合志市 多良木町 熊本市 八代市 玉名市 荒尾市 菊地市 天草市 菊陽町(熊本県➒)



辺野古移設賛同  地方議員署名


■現在署名数 1812名(231議会)




私たちのめざす 方針と活動



一、新教育基本法に基づいた教育改革と教科書採択を推進する

一、議場への国旗掲揚を推進し、地方から誇りある国づくりを提唱する

一、議会否定につながる自治基本条例を阻止し、議会活動を活性化する

一、ジェンダー思想を相対化する、家族の絆を守る運動を推進する

一、時局問題への対応を敏速に行う

一、研修会、講演会を開催し、会員相互の見識と親睦を深める

一、全国に3千名の地方議員ネットワークを形成する

…………………………………………………………………………

■【人権救済法案問題】
●人権侵害救済法案に反対する意見書案

※人権侵害救済法案の問題点について

…………………………………………………………………………

■【自治基本条例問題】   
議会否定につながる自治基本条例の阻止を

①自治基本条例の問題点について

②外国人に対する住民投票権の付与について

……………………………………………………………………………

■【議場の国旗掲揚推進】
地方議会議場での国旗掲揚について

……………………………………………………………………………

■【外国人参政権問題】
●外国人参政権に反対する意見書採択について

反対決議は362市町村議会(H22年9月1日現在)

慎重議員署名4071名・535議会(同年9月1日現在)

慎重首長署名568自治体(7県知事221市区340町村長・同年9月1日現在)

………………………………………………………………………………

 

尖閣諸島上陸許可要望議員署名


      ↓
■議員署名用紙

現在 4182名
(387議会)

詳細はこちらをクリック

石垣市長・議長連名のお願い文ご活用下さい
      ↓
●石垣市連名の議員署名のお願い文







 
 
 
 

議会否定の自治基本条例