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「戦争が他の手段を以ってする政治の延長」だと看破したクラウゼヴィッツの生き様

3分でわかるクラウゼヴィッツの『戦争論』-「相手の強みを真似て無力化する」

カール・フィーリプ・ゴットリープ・フォン・クラウゼヴィッツ(1780年7月1日 - 1831年11月16日)は、プロイセン王国の軍人で軍事学者である。

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クラウゼヴィッツ

今さら知らないとは言えない「逆転優位戦略」 ]

孫子からクリステンセンまで、3000年に及ぶ古今東西の戦略エッセンスをまとめた書籍『戦略の教室』から、特に有名な10の戦略を紹介する連載。第3回は軍事戦略の古典、クラウゼヴィッツの『戦争論』。米陸軍戦略大学校をはじめ世界中の将校が学び、ビジネスにも応用される戦いの勝利の法則とは?

リベンジできたプロイセンの逆転戦略とは?

占領下で虎視眈々と練られた軍事改革

 ナポレオンは1812年に60万の軍勢でロシア遠征を行い、壊滅的な敗北を喫します。フランスに占領されていたプロイセンは、好機と考え打倒ナポレオンを掲げ、宣戦布告。しかし、あえなく撃退されたため、各国を誘い第6次対仏大同盟を結成します。

 オーストリア帝国軍、ロシア帝国軍などがフランスへの攻撃に参加、プロイセン軍はブリュッヘル司令官の指揮のもと、ナポレオン指揮下のフランス軍を撃退、祖国を取り戻すことに成功します。翌1814年に同盟軍はフランス領内に侵攻、3月にプロイセン軍がパリへ入城し、皇帝ナポレオンは退位してエルバ島に流刑となります。

 ナポレオンの戦争は、オーストリア帝国やイギリスとの確執、ロシア大遠征が歴史上知られていますが、直接的な退位の引き金はプロイセン軍の侵攻でした(プロイセン王国は現在のドイツ北部に相当)。

 プロイセン王国は1701年から1918年に存在した国家です。兵隊王と呼ばれたヴィルヘルム一世以降、欧州の名門軍事国として栄えますが、1806年にナポレオン率いるフランス軍に敗れ、国土の半分を失います。

 存亡の危機を迎えたプロイセン王国は、フランス人の支配によって愛国心が強く芽生え、占領下で秘かに軍制改革に励みます。祖国復活を目指して必死に研究を重ねたプロイセン軍人の一人が、のちに名著『戦争論』を書いたカール・フォン・クラウゼヴィッツその人だったのです。
4人の捕虜士官が仕掛けた逆襲劇

 意外かもしれませんが、対ナポレオン戦争の最終勝利に大きく寄与したのは、『戦争論』の著者クラウゼヴィッツよりも、その師であるシャルンホルストなどの上官たちでした。

 1806年にフランスに敗戦、ブリュッヘル、シャルンホルスト、グナイゼナウ、クラウゼヴィッツという4人のプロイセン軍人が9ヵ月ほどフランス軍の捕虜になっています。

4人は、のちに人質交換で解放されますが、プロイセン王国の再建に燃え、フランス軍とナポレオンの強さの秘密を解明し、乗り越えることを狙います。彼らは一体、どんな対策を進めたのでしょうか。

フランス軍の強さの秘密を解明せよ!

 クラウゼヴィッツは「王族による戦争は、傭兵を使う半ば八百長試合だったが、ナポレオンはフランスのために命をかける兵士を育て、敵を殲滅するまで戦う戦争に変えた」と語りましたが、この洞察は彼の軍事学の師であるシャルンホルストが1790年代の論文で先に指摘したことでもありました。

 国民徴兵制度による膨大な兵数と、フランスの自由を守るため、自ら勇敢に戦うフランス国民軍、大部隊を効果的に戦闘に参加させる軍団制度とナポレオンの軍事的天才。欧州大陸最強のフランス軍に勝つためには、相手の強みを無力化する、あるいは凌駕しなければなりません。

 しかしプロイセン王国は、フランスを除く他の国と同様に傭兵が主力であり、身分制度の壁で平民は将校になれず、肩書で出世が決まり、国王の軍隊ゆえに、フランスのように市民革命を起こすこともできません(シャルンホルストは平民出身だが、プロイセン軍は彼に貴族の称号を与えていた)。そのため、次のような対策が実行されました。

【プロイセンの対フランス作戦】
(1)義務兵役制の採用(国民軍創設のため)
(2)師団制を取り入れた
(3)優れた参謀将校を育成する教育機関の充実
(4)門戸を広げ、平民からも優れた人物を将校に登用
(5)政治行政改革・教育改革
(6)社会制度改革(農奴解放)
(7)祖国愛の醸成(ナショナリズムの鼓舞)

 プロイセン軍の改革は、フランス軍の強みと極めて似ています。彼らはナポレオンの強さの秘密を正確に分析して、組織として徹底導入したのです。

ちなみに、(5)(6)(7)は軍制ではなく社会制度の改革です。フランス兵と同じように、プロイセン人の被占領状態を打ち破るべく、祖国愛を醸成するためだったのでしょう。

規模を拡大したプロイセンが逆転できた二つの戦略

 王国ながら社会制度の改革を進めたプロイセンでは、愛国者の国民軍を創設する準備が整い、師団制度の導入で勇猛果敢に戦う大軍というナポレオンのフランス軍と同じ条件を手に入れます(一方のフランスは相次ぐ戦争で、国民全体が疲弊していた)。

 士官教育制度を充実させ、平民からも優れた人材を広く集めて登用し、軍中央の作戦指揮と、現地師団の連携が迅速になりました。

フランス軍の強さがナポレオンの軍事的天才にあったならば、プロイセンは同じことを、軍全体で実行できる組織に仕上げたのです。彼らは、ナポレオンの優れた機動力を封じるため、次の二つの戦略を徹底します。

(1)各個撃破させない大群による包囲布陣

 戦場で的確な判断を下すナポレオンは、各国の軍隊が主戦場で合流する前に素早く行軍し、各個撃破によって多くの敵を、より少ない自軍で打ち破っています。

1813年の会戦では、プロイセン軍は各個撃破されないように、北・東・南の三方面から同盟国と侵攻し、じりじりと包囲を狭めてナポレオン軍を閉じ込めました。フランス軍に一点集中の攻撃をさせず、大軍の優位性をそのまま活かす戦いを仕掛けたのです。

(2)側面攻撃を受けたら粘らず退却する

 ナポレオンの得意な戦術である「側面攻撃」は、複数師団の中で一部が敵を足止めし、すぐに他のフランス師団が敵の側面か背後に回ることで、相手を挟撃する効果を最大限発揮するものでした。

正面攻撃には強い軍隊でも側面攻撃には極めて弱く、側面攻撃を受けた状態で粘ると、壊滅することも多かったのです。

 プロイセンの研究後、ナポレオンに側面攻撃を受けた場合、粘らず退却し、殲滅されずに兵力の温存が可能になりました。

最後の戦場であるワーテルローでは、ナポレオンは肉体的な衰えから作戦指揮の迅速さを欠き、各個撃破のチャンスを逃し、側面攻撃した敵に逃げられた上で、戦場の最終局面でプロイセン軍から逆に側面攻撃を受けて大敗しました。

 フランス軍の組織的な強みと、ナポレオンの用兵エッセンスを分解し、敵の強みを取り上げながら、自軍が「より大きな規模で」実行できるようにしたのです。小さな会社は迅速に動き、専門性を高めることで一点突破を狙います。

規模の大きい会社は、相手が専門分野で地位を固めないうちに、同じ専門性を持つ部門を発足させ、より大規模に展開して、後追いで勝つことを目指します。

 異なる戦略なら、「スピード」があるほうが有利であり、同じ戦略なら「規模」が大きいほうが有利となる。プロイセンはフランス軍の速さを封じ込め、規模の戦いに持ち込んだのです。

天才は理論を超越しない。解き明かされた勝利の秘密

 世界中で読まれている名著『戦争論』は全8編、戦争の定義から始まり、「戦争の性質」「戦争の理論」「戦略編」「戦闘」「戦闘力」「防御」「攻撃」「作戦計画」の章に分かれています。

ナポレオンの出現で、傭兵による緩慢な戦闘から、敵を撃滅するまで必死で戦う戦場になり、国民軍によって国家の総力を動員する総力戦に変わったことなど、パラダイムの変化を指摘する部分も多いです。

「天才は、理論を超越するものではない。(中略)天才の行うところこそ、最も見事な法則でなくてはならないはずであり、理論の仕事は『それはどうなっているのか? それはどうしてそうなったの?』を明らかにすることにある」(大橋武夫著『クラウゼウィッツ兵法』より)

 カリスマ、天才経営者の活躍に「彼は特別な存在だから」と対抗することを諦めては勝てません。「天才こそ最も見事な法則」とは、法則を見抜けば勝てることを意味します。

ナポレオンという稀代の軍事的天才を打ち破り、フランス革命により生まれた新しい組織体制の強みを見事に模倣・先鋭・拡大したプロイセン軍の軍制改革。それらは天才を謎のままで終わらせない探究心と、組織に対する深い理解がつくり出したものだったのです。

※この記事は、書籍『戦略の教室』の原稿を一部加筆・修正して掲載しています。
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コメント

No title

トランプも支離滅裂の素人ではなく
あるミッションの下に彼流の本音で動いている・・・

皇室、英米、ユダヤ

てかプロイセンは
朝敵側につかずに、日本の皇室を敵に回さなかったし
アングロサクソンとユダヤを味方につけたから
勝ったんじゃないんですか

ネトウヨは
ロシア好きで、反アングロサクソンで反ユダヤだけど
皇室に従うのが、日本の国が勝つんじゃないんですか

きむちユーキャン、年間キムチ流行語大賞

きむちユーキャン、キムチ審査委員ばかり、年間キムチ流行語大賞
-----

帰化未帰化在日韓国人ユーキャンが韓国式デタラメ運営する[且つ審査委員も帰化未帰化在日韓国人ばかりである]年間帰化未帰化在日韓国人流行語大賞 = きむちユーキャンが韓国式デタラメ運営する[且つ]審査委員がキムチばかりである年間キムチ流行語大賞


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