《これからの日本は、米国的な経済至上主義ではなく、日本が培ってきた伝統、文化を座標軸に据えることが大切だと切に感じる。
でも5年半の小泉政権は米国に忠実な経済路線を敷いた。それが最大の負の遺産だね。そういう民間人や学者を重用して議会制民主主義が危機に陥った。もちろん「正」の遺産だってある。日米安保とか有事法制とか。靖国神社に毎年参拝し続けたこともその一つだろうね。
「靖国神社に参拝するかしないかを明言しない」というのも、安倍さんらしくないでしょう。彼のことは議員になる前から知っているけど、もっと剛直な男ですよ。保守政治家らしい剛直さと優しさが魅力なんだから、遠慮せずにもっともっと自分のカラーを出した方がいい。就任直後から靖国神社に毎日参拝するくらいの気概を示していれば、支持率は下がらなかったと思うよ。》
実に見事な総括と展望だと思います。
安倍総理も「美しい国」創造へ、日本が培った伝統、文化を座標軸にすえるべく、教育基本法改正を成し遂げ、自分の時代に改憲を成し遂げるとの意向を表明されたのではなかったのでしょうか。
今回の参院選は、政権交代を問う選挙ではないかも知れませんが、安部路線の是非を問う選挙、さらにいえば、日本が培った伝統・文化を座標軸においた国づくりの是非を問う選挙だと思います。
平沼さんはまた、こうも指摘されています。
《だけど「チーム安倍」の顔ぶれをみると、本当に安倍さんの政治信条を理解して支えているのかと首をかしげてしまう人も多いよね。》
だからこそ、安倍総理の政治信条を理解し、支える政治家を送り出そうと、日本会議としても今回、参議院比例代表では、自民党の有村はるこ先生と、衛藤晟一(えとう せいいち)さんを推しているわけです。
攻撃は最大の防御なり。安倍らしさを前面に打ち出してほしい、と切に願わざるを得ません。(江崎)
(引用)
産経190606
【単刀直言】平沼赳夫元経産相 「武士道精神」持て
■経済至上より文化大切に
松岡利勝前農水相があのような形で死を選んでしまったことは非常に残念です。彼は異能の政治家だったからね。かつては典型的な族議員だったが、生まれ変わったように農業改革に尽力していた。安倍晋三首相もつらいでしょうが、乗り越えなければいけない試練なんでしょう。
ご存じの通り、私は12月6日に脳梗塞(こうそく)で倒れ、先月10日の衆院本会議で約5カ月ぶりに国会に復帰しました。自民党を含む多くの議員が私の座る無所属席まで来て「おめでとう」と声をかけてくれて、本当にうれしかったね。そういえば、安倍さんも私が退院した2月22日の夜に「おめでとうございます」と電話をくれたんですよ。
倒れた夜は、自民党に復党が決まった11人の無所属議員のお祝い会だった。私の主催でね。ところが「乾杯」と音頭をとった途端に目の前がグルグルと回り始めて…。「主催者が倒れるわけにはいかない」と畳に両手をついて40分間ほど頑張っていたら、周囲が異変に気付いてくれて、すぐに病院に行ったからよかったけど、対応が遅ければ取り返しのつかない事態になっていたかもしれないね。
「復党問題で生じたストレスが原因だ」などと言われているけど、私は中川秀直幹事長との最初の交渉の時にすでに「自分は戻れないな」と感じていたんですよ。事前に安倍さんと中川さん、森喜朗元首相、青木幹雄参院議員会長の4人で無条件の復党を決めたと聞いていたけど、実際は全然違った。中川さんは「誓約書を書け」「釈明文を書け」の一点張りだ。私は無所属議員11人から一任を受けていたから10回ほど会談を重ね、彼らの復党に何とかめどをつけたけど、実は妻と娘からは「誓約書を書くようなら、私たちはあなたを軽蔑(けいべつ)します」と言われてたんだよ(笑い)。
◆◇◆
まあ、5カ月間の闘病生活は、縦横斜めから物事を吟味する時間的余裕が与えられたという意味では悪くなかったね。これまでいかに直感に支配されて行動していたかを痛感したよ。
そこで感じたんだが、今の政治全体に欠けているのは「武士道精神」じゃないかな。「武士は食わねど高ようじ」というけれど、政治家に一番必要なのはけじめでしょう。それがポピュリズムに支配され、けじめを失ってしまった。
私は初当選以来、政治屋ではなく政治家でありたいと志してきたんですよ。政治屋と政治家の違いは3つある。1つは「千万人といえども我行かん」という気概だ。犬養毅元首相は軍部が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)しているときに政党の指導者として軍部の前に立ちはだかり、五・一五事件で凶弾に倒れた。私の養父、平沼騏一郎元首相も大東亜戦争に反対し、右翼に6発も凶弾を撃ち込まれた。それでもA級戦犯になったけどね。こういう気概があってこそ政治家だと思うよ。
もう一つは、物よりも精神性や心を重んじる価値観だ。物質偏重の時代だからこそ、そういう価値観が求められていると思う。3つ目は、時代を先取りする先見性だ。この3つの観点から政治をみると、これからの日本は、米国的な経済至上主義ではなく、日本が培ってきた伝統、文化を座標軸に据えることが大切だと切に感じる。
でも5年半の小泉政権は米国に忠実な経済路線を敷いた。それが最大の負の遺産だね。そういう民間人や学者を重用して議会制民主主義が危機に陥った。もちろん「正」の遺産だってある。日米安保とか有事法制とか。靖国神社に毎年参拝し続けたこともその一つだろうね。
◆◇◆
実は昨年秋に安倍政権が発足した直後は、失望の連続だったんですよ。「小泉流」のポピュリズムが随所にかいま見えたからね。
「靖国神社に参拝するかしないかを明言しない」というのも、安倍さんらしくないでしょう。彼のことは議員になる前から知っているけど、もっと剛直な男ですよ。保守政治家らしい剛直さと優しさが魅力なんだから、遠慮せずにもっともっと自分のカラーを出した方がいい。就任直後から靖国神社に毎日参拝するくらいの気概を示していれば、支持率は下がらなかったと思うよ。
最近の憲法改正や教育再生への取り組みを見ていると、少し安倍さんらしさが出てきたかな。だけど「チーム安倍」の顔ぶれをみると、本当に安倍さんの政治信条を理解して支えているのかと首をかしげてしまう人も多いよね。
私は今でも自民党を愛していますよ。自民党が下野して、みんな自民党から離れていったときも、全国組織委員長として歯を食いしばって頑張った。そういう誇りがあるからこそ、無所属を通しているんだ。
まもなく参院選に突入するけど、客観的に見て自民党には厳しい選挙になると思う。国民新党がキャスチングボートを握るという見方もあるが、なかなか難しいんじゃないかな。もし与党が過半数を割るようなことになったら、私には無所属議員としてやるべきことがあると思っている。政局が荒れそうなら、私が動く場面も出てくるんじゃないかな。(大谷次郎)
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